大泉洋&柳楽優弥主演でビートたけし「浅草キッド」映画化 劇団ひとりが監督・脚本
ビートたけしが作詞作曲した楽曲や自叙伝で知られる「浅草キッド」が、大泉洋と柳楽優弥のダブル主演で映画化され、2021年冬にNetflixで全世界同時配信されることが明らかになった。大泉は伝説の芸人・深見千三郎、柳楽は深見に弟子入りするビートたけしを演じる。監督・脚本は、作家や俳優などマルチに活躍する劇団ひとり。ひとり監督は「僕が憧れた人、街、物語を皆さんと共有できる日が待ち遠しいです。今まで培ってきた全てを注ぎ込んだ作品にしますので、楽しみに待っててください」と意気込んでいる。 娘からの手紙に崩れ落ちる大泉洋【写真】 「浅草キッド」は、浅草フランス座に飛び込み、人気芸人を育てていた深見の下で芸人修業を始めたたけしが、愉快な仲間に揉まれながら、自分を発見していくさまをつづった自叙伝。1986年には、たけしが作詞・作曲した同名楽曲が発表され、これまで福山雅治、竹原ピストル、菅田将暉&桐谷健太がカバーするなど、名曲として語り継がれてきた。
映画『新解釈・三國志』や2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が控える大泉と、『HOKUSAI』『太陽の子』と話題作に引っ張りだこの柳楽は今回が初共演。ひとり監督とは映画『青天の霹靂』でタッグを組んだ大泉は、「6年ぶりに劇団ひとり監督からもう一度声をかけていただいたのがとても光栄で、嬉しく思っております。前作『青天の霹靂』の懐かしい昭和の世界観がどうにもこうにも好きだったので、今回も同じ昭和の浅草芸人達の世界を生きられるのがとても楽しみです」と喜びをにじませる。
ビートたけし役に抜てきされた柳楽は、たけしを「バイブルのような存在です」と表現。「悩んだときは、たけしさんの本やインタビューを読み、映画を見て元気づけられてきました。ご本人役をいただき、正直『どう演じればよいのか?』と怖い気持ちもあります」と正直な心境を明かしつつ、「単なるモノマネにしてしまって、作品が持つ力強さやメッセージ性を消してしまうわけにはいかない。『柳楽が演じる北野武』にしていかなければいけないと思っています」と決意を固めた。