夢は格闘技 世界最強 氷見 竹腰怜央君(9)・瑛留君(7)兄弟
キックボクシングをはじめとする格闘技に取り組む富山県氷見市伊勢大町の竹腰怜央(れお)君(9)、瑛留(える)君(7)の兄弟が、新型コロナウイルス拡大のため自粛してきた大会への出場を本年度から開始する。2人とも大会実績がないにもかかわらず、素質を見込んだファッションブランドからウエア提供を受ける逸材。「もっと強くなり、大会で優勝したい。目標は世界最強」と練習に励んでいる。 2人は氷見市朝日丘小の4年生と2年生で、同市ふれあいスポーツセンターで週1回開かれる「ふれんずキックボクシング教室」に通っている。 怜央君は全身のばねが強く、左キックを得意とする。瑛留君はスピードと持久力に優れ、蹴り技に自信を持つ。定員いっぱいの15人が通う同教室で、2人はずば抜けた強さを発揮しており、同教室の金子武代表(37)は「世界で活躍するトップ選手に育てたい」と期待を寄せる。 新型コロナの影響で大会が中止されたり、移動制限があったりしたため、2人ともまだ出場経験がない。だが、将来性を見込んだファッションブランドのマリオンアパレル(通称マリアパ)が今年4月から2人にウエア提供を始めた。
関係者によると、マリアパがウエア提供しているのは米国の総合格闘技「UFC」や国内の総合格闘技「RIZIN」、キックボクシング「K-1」などで活躍するトップ選手に限られ、2人のようなケースは珍しいという。 今後、K-1アマチュア大会などに出場していく予定だ。教室のない日も1日も休まず自主練習を続けており、怜央君は「もっと練習して強くなり、大会で優勝したい」、瑛留君は「大会に出るのが楽しみ。優勝する自信はある」と意気込んでいる。