“青に染まるパリ”を表現したショコラ…グランメゾンのチョコ3選
LA MAISON DU CHOCOLAT (ラ・メゾン・デュ・ショコラ) パリが青に染まる束の間をショコラに切り取る。 日の出前と日没後のうっとりする時間。その束の間をフランスでは「ルール ブルー」と呼ぶ。今期、ニコラ・クロワゾー氏は、パリが美しい青に染まるその景色をショコラに映し出した。コロンビア産の希少カカオを使ったダークガナッシュの「オンブル ボワゼ」は、カカオ感が力強くもまろやか。ウッディでフローラルな香りはなんとも繊細で、昼から夜への橋渡しをしていくみたいだ。美しい地平線の残照を切り取ったような断面を見せるのは「プラリネ ルミヌー」。日本の玄米茶をヒントに生まれた一粒は、ナッツのプラリネに新潟産コシヒカリ玄米のロースト入り。カリッといくと香ばしく懐かしい旨味がゆったりと広がる。ショコラの味わいは僅かな時のものだけれど、心にじわり染み渡る。ルール ブルーの景色と同じように。 パリ ア ルール ブルー 4個入り¥1,950 「オンブル ボワゼ」「プラリネ ルミヌー」のほか、生とロースト2種のヘーゼルナッツを合わせた「ノワゼット ソレール」、ティムットペッパーがフランボワーズを爽やかに彩る「エクラ フリュイテ」の4種入り。1月中旬~。丸の内店/東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F TEL:03-3201-6006 11:00~20:00 無休 JEAN-PAUL HEVIN (ジャン=ポール・エヴァン) 今こそ、エナジーあふれるポップアートの世界へ。 ピンクの唇に、踊りだす文字…花柄ボックスから現れるショコラはポップそのもの! ジャン=ポール・エヴァン氏が今期のコレクションテーマに掲げるのは“LES ANNEES POP (ポップアートの時代) ”。ひしめくような創造性に満ちた‘60~‘70年代の芸術からインスピレーションを受けつつも、ノスタルジーではなくユーモアとエナジーで、ショコラに生きる喜びを吹き込んでみせた。「POP」のロゴを描いた一粒を齧るとパリッ、トロリ。栗の蜂蜜の風味がクセになるキャラメルに、オレンジが華やぎを添えていく。へーゼルナッツプラリネの唇を噛めば、オレンジとベルガモットがパッと香り、味わいまでもどこかポップ。この底抜けの楽しさは、ショコラに希望を託したパリからのメッセージ。「再び大切な人と喜びを贈り合えますように!」 ボンボン ショコラ アネポップ 18個入り¥7,380 アネポップの箱は4個入り (¥1,935) から。べドゥラパッション (パッションフルーツに似たハーブ) とフランボワーズの「エモーション I レ」など限定の9個全部いくならこれ。~2/28。東京ミッドタウン店/東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウンガレリアB1 TEL:03-5413-3676 11:00~21:00 休みは施設に準ずる BVLGARI IL CIOCCOLATO (ブルガリ イル・チョコラート) イタリア各地へ甘美に誘う旅するチョコレート。 「チョコレート・ジェムズ」=チョコレートの宝石と呼ばれる『ブルガリイル・チョコラート』のショコラ。今期は4粒の宝石が、ブランドの故郷・イタリアへの旅に誘う。まずは水の都・ヴェネツィアで知られるヴェネト州へ。名産の食後酒、「赤い果実のグラッパ」をイメージしたチョコレートは、ワイン用赤ぶどうを皮ごと煮込んで搾ったジュース「モスト」にレーズンの旨味も重ねて。ほのかな甘酸っぱさとエレガントな果実味にぶどう皮の渋みが奥行きを醸していく。“イタリア半島のブーツの先っぽ”カラブリアへは、この地の料理に欠かせない唐辛子の一粒で向かう。カリカリのプラリネが放つキャラメルのファーストノートから、みるみるうちに辛さが覚醒。まろやかなチョコとの不思議な調和は、まさに旅先での驚きに満ちた体験そのもの! サン・ヴァレンティーノ 2021 4個入り¥4,445 ローマの遺跡をヒントにしたブルガリのジュエリー「ディーヴァ」をイメージした箱に、イタリア各地の恵みを映すチョコレートが。サルディーニャ島のペコリーノチーズの一粒も。1/14~2/14。東京都中央区銀座2-7-12 ブルガリ銀座タワー10F TEL:03-6362-0510 11:30~20:00 (日・祝日~18:00) 無休 ※紹介している商品は、掲載アドレス以外に直営ブティックやオンラインショップでも購入可能。ショップや施設の営業時間が変更になる場合があります。 ※『anan』2020年1月20日号より。写真・枦木 功 (nomadica) スタイリスト・岡尾美代子 チョコレート監修、文・chico (by anan編集部)