「1日3杯コーヒーを飲む」70歳まで健康体を維持する9つの食事習慣/医師監修
腸内環境を整えてくれるワカメ、きのこ類
・脂っぽい食事が続いたらワカメ、きのこ類を 海藻、きのこ類に含まれる食物繊維は余分な脂質を体外に排出し、腸内環境を整えてくれる。理想値は男性19g、女性17gだが厚労省によると10~40代は12.4~13.5gしか摂れていないことがわかっている。一つの食材から大量に摂れるものではないので、継続性が重要。特に脂っぽい食事や飲み会が続いた後は必ず食べよう ・一日3杯コーヒーを飲む カフェインには交感神経を刺激して脈拍や血圧を高める一方で、尿量を増やし、脳の神経細胞を保護する作用が認められている。他にも抗酸化作用やコレステロール値低下、抗ウイルス、ほぼすべての肝機能障害などの予防・改善効果も判明。一日3~4杯の浅煎りブラックコーヒーで総死亡のリスクが低下する研究結果も ・食べる順番に気をつける いかにバランスのいいメニューでも、食べる順番によっては残念な結果をもたらす。最初におかずとご飯を食べる人が多いが、先に炭水化物を食べると血糖値が上昇し、老化ホルモンとも呼ばれるインスリンが分泌されてしまう。食物繊維を摂っておけばその後血糖値の上がり方が緩やかになる。そのため食物繊維、汁物、タンパク質のおかずの最後に炭水化物を摂る「カーボラスト」が健康維持に最も理想的なのだ
老化防止サプリは「グルコサミン」が最強!?
一日に3杯のコーヒーを飲む健康習慣を提唱している医師・石原藤樹氏は、サプリメントの研究に明るい。 「世界中のサプリメントの健康効果についての大規模な調査が行われた結果、明確に死亡リスクを下げる効果があったのは1種類のみでした」 そのサプリとは、グルコサミンだ。膝の痛みなどに悩む高齢者が愛用しているイメージが強いが、その成分はほとんど軟骨に吸収されてしまう。だが摂取している人には、そうでない人に比べて動脈硬化が少ないことが判明したのだ。 「グルコサミンは糖質の一種ですが、体内に入るとほぼ吸収されずに食物繊維と同じような働きをし、逆に糖分の吸収を抑えてくれるので食後血糖値の上昇を抑え、低糖質ダイエットに近い効果をもたらしてくれるんです」 ヨーロッパでは処方薬にもなっているというグルコサミンは腸内の善玉菌のエサにもなり、「全身の健康への効果があると言っても過言ではない」という。健康習慣の一択として飲み始めるのもよいだろう。 【内科医・満尾 正氏】 日本初のアンチエイジング専門病院「満尾クリニック」を開設。『世界最新の医療データが示す最強の食事術』(小学館)など著書多数 【脳内科医・加藤俊徳氏】 加藤プラチナクリニック院長、脳の学校代表、昭和大学客員教授。『センスは脳で磨かれる』(クロスメディアP)など著書多数 【整形外科医・松平 浩氏】 東京大学医学部附属病院特任教授。腰痛、肩こりの権威。腰痛ケア.COM 【内科医・田中保郎氏】 西諌早病院東洋医学外来東洋医学センター長などを歴任。「東洋医学の名医」と呼ばれる。新著『腸を診る医学』(山中企画出版)4月刊行 【内科医・石原藤樹氏】 北品川藤クリニック院長。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。著書に『コーヒーを飲む人はなぜ健康なのか?』(PHP研究所) <取材・文/週刊SPA!編集部> ―[70歳まで健康習慣]―
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