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ラグマガ推薦!もう一度見たいW杯名勝負<後編>「勝負の時間に見せた『信』。2007年&2015年」

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ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

5-12からの同点劇。 RWC2007集大成のカナダ戦

 2019年ラグビーワールドカップ日本大会。ホームチーム、赤白フープ柄の日本の躍進は、大会全体の盛り上がりを牽引した。それまでラグビーに関心のなかった人々までを引きつけた。コロナ禍で試合を見る機会が失われてしまったが、今こそ、これまでの日本代表が刻んできた歴史に目を向けたい。現在、ラグビーワールドカップの過去9大会の名勝負を放送しているWOWOWとのコラボで、ラグマガ編集部が多くのラグビーファンに「もう一度見てほしい試合」を振り返る。後編は、観客を沸かせた二つの「結末」。「2007年カナダ戦」「2015年南アフリカ戦」を紹介したい。  5-12でカナダを追う日本が、後半43分のトライで10-12に。右タッチから5メートルの難しいゴールキックを大西将太郎が決めて12-12に。ハーフウェイラインに並ぶジャパンの面々とともに、スタンドの観客も両手が上がった。  2007年9月25日、ブリテン島からフランスのボルドーに移動した日本代表が迎えた大会ラストマッチだった。オーストラリア、フィジー、ウェールズ に敗れた日本はすでにプール敗退が決定済み。傍目には、同じく1勝も挙げられていないカナダとの消化試合だった。が、この試合は日本の、後半ラスト20分の粘りと信念を見せるドラマになった。  チームスタッツが試合を象徴している。  試合を通じて、カナダが記録したラインブレークはゼロだった。FW勝負に絞り、自陣からも密集を押す場面もあった。繰り返すクラッシュとモール。対する日本の数字は120。これはタックルの数だ。頑丈なパックをぶつけにくる相手に、ひたすらディフェンスで抵抗した。  日本は前の試合からの間隔が4日しかなく、カナダは8日あった。最終戦の疲労感は拭えず全体にミスが多く、現地メディアでは、内容は凡戦、欧州なら2部クラブ同士のレベルと酷評された。後半始まって間もなく、3万4000の観客がウェーブに興じている。人々がピッチに目を凝らすようになるのは、勝負の時間帯、後半20分からだった。 カナダは意外性で引きつけた。

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