【フェブラリーS回顧】カフェファラオ 生産地からの視線も熱いファラオの血/栗山求コラム
◆先週の血統ピックアップ ・2/21 フェブラリーS(GI・東京・ダ1600m) 好位追走から残り200mで先頭に立ったカフェファラオが、後方から差を詰めたエアスピネルを3/4馬身抑えて1番人気に応えました。東京ダート1600mはこれで3戦全勝です。 父アメリカンファラオは現役時代に米三冠を制したほか、ブリーダーズCクラシックをレコード勝ちした名馬で、種牡馬としても米ファーストシーズンサイアーチャンピオンとなりました。 JRAでは出走15頭中12頭が勝ち上がり、とくにダート戦(JRAのみ)では52走して[17-4-4-27]。勝率32.7%、連対率40.4%という驚異的な成績。本馬のほかにジャパンダートダービーと浦和記念を勝ったダノンファラオ、京王杯2歳Sで5着となったリフレイム、現3勝クラスのエイシンアメンラーが出ています。欧米では芝の活躍馬も少なくないのですが、それゆえにアメリカではパワー不足と見なされることもあり、生産者からの視線は日本のほうが熱いと感じます。 そうした期待もあって、今年から日高町のブリーダーズスタリオンステーションで、アメリカンファラオの息子フォーウィールドライブが供用されることになりました。BCジュヴェナイルターフスプリント(米G2・芝5ハロン)の勝ち馬です。カフェファラオとフォーウィールドライブはいずれも「アメリカンファラオ×モアザンレディ」という組み合わせ。同配合の馬は今後も輸入されるはずですが、POGでは忘れずにぜひ注目したいところです。 (文=栗山求)