出陣式を行った小泉進次郎元環境相　（撮影・小田切　葉月）

　自民党総裁選はきょう27日に投開票が行われ、第28代総裁が選出される。この日、立候補した小泉進次郎元環境相は都内で出陣式を実施した。 　拍手で迎えられた小泉氏は「プレッシャーの中でも良いスタートが切れました。15日間の選挙戦は長いと思っていましたが、最終日に思うのは明日からもこのチーム小泉でずっとやりたい。そのためには勝つしかない。私が総裁になったらチーム自民党一丸となって、日本の舵取りを進めたい」と熱弁。最後は支援する議員らと円陣を組み、笑顔で会場を後にした。 　立候補者は、過去最多の9人で、届け出順に高市早苗経済安全保障担当相、小林鷹之前経済安保相、林芳正官房長官、小泉進次郎元環境相、上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル相、石破茂元幹事長、茂木敏充幹事長。 　選挙戦の構図は、石破氏、高市氏、小泉氏による三つどもえの争いで、1回目の投票で過半数を獲得する候補はなく、上位2人の決選投票となる公算が大きい。選挙戦の終盤では、決選投票も見据えた多数派工作が活発化し、有力候補による派閥領袖詣でが行われた。 　1回目の投票は368人の国会議員票と党員・党友票（地方票）368票の計736票で競う。過半数を取る候補がおらず、上位2人の決選投票になった場合、議員票はそのままで、地方票は47票となり議員票の比重が増す。決選投票の時は、2人が各5分間演説した上で投票を行う。1回目の投票で下位だった候補が最初に演説する。 　タイムスケジュールは、午後1時に党本部で国会議員投票がスタート。決選投票に進んだ際の結果判明は同3時40分ごろになる見通し。党員・党友票を含む1回目の結果判明は同2時20分ごろになる。選挙管理委員会は、1回目の投票で2位が複数いた場合はくじ引きとすることを26日に確認した。