新潟・松橋力蔵監督退任発表 田中達也アシスタントコーチがU―18監督就任へ 来季はスタッフ刷新
J1新潟は13日、松橋力蔵監督(56)が今季限りで退任することを発表した。関係者によると、後任は未定だが日本人を中心に選定しているという。また、田中達也アシスタントコーチ(42)が来季は新潟U―18の監督に就任することが分かった。新潟はJ1復帰3年目となる来季、スタッフ陣を刷新して戦う。 新潟は松橋監督に10月中旬以降に続投オファーを出した。クラブ初のタイトル獲得に向けたルヴァン杯決勝やリーグ戦の残留争いに集中したいという本人の意向から、シーズン中は交渉を行わなかった。関係者によると、松橋監督はオファーを受けるかかなり迷っていたが、11日に断りの連絡があったという。来季はFC東京の監督就任が確実で、新潟はアルベル前監督に続いてFC東京に指揮官を引き抜かれる形になった。 松橋監督は22年に新潟の監督に就任し、J2優勝とJ1昇格に導いた。“てっぺん”を目標に掲げた今季は序盤戦にケガ人が重なり、中盤戦以降は守備面で安定感を欠いたこともあって、最終節まで残留争いに巻き込まれ16位だった。しかしルヴァン杯ではクラブ史上初の決勝に進出。準優勝に終わったものの評価は高く、リーグの優秀監督賞では得票で4位に入った。 この日、クラブを通じ「監督としてのキャリアをスタートするチャンスを与えてくださったクラブ関係者の皆さま、そして、未熟な私を厳しくも温かく見守ってくださいましたファン・サポーターの皆さま、本当にありがとうございました」とコメントした。 また田中アシスタントコーチがU―18の監督に就任する。21年に現役引退後、22年から新潟のコーチに就任。主に攻撃面を担当した。全体練習後には“達さん塾”と呼ばれる自主練習を行うなど、若手を積極的に指導してきた。今後はユース年代に元日本代表の経験を伝え、育成に力を注ぐ。