尹大統領の弾劾案、可決の可能性 14日採決、与党造反焦点
【ソウル共同】韓国の野党6党が提出した尹錫悦大統領の2度目の弾劾訴追案が13日、国会(定数300)に上程された。14日午後4時(日本時間同)からの本会議で採決する方針。与党「国民の力」は「反対」の党方針を巡り協議した。可決には与党議員8人の賛成が必要となる中、既に7人が賛成の意向を示している。与党幹部は「感触としてはもっと多く、可決の可能性が高い」と述べた。 世論調査では、弾劾への賛成意見が75%。与党の韓東勲代表は12日、党として弾劾案への賛成が必要だと表明している。 一方、ソウル中央地裁は13日、内乱容疑で拘束された警察庁の趙志浩長官とソウル警察庁の金峰埴長官の逮捕状を発付した。警察が逮捕する。検察は同容疑で軍の呂寅兄防諜司令官の逮捕状を請求し、聯合ニュースによると新たに李鎮雨首都防衛司令官を拘束した。 与党は7日の1度目の採決をボイコットし廃案に追い込んだが、世論は強く反発。尹氏が12日の談話で弾劾に「立ち向かう」と発言したことも、与党議員のさらなる造反を呼ぶ可能性がある。