カメの甲羅にスプレー塗料で落書き、動画が拡散。健康問題を引き起こす可能性も(アメリカ)
アメリカ・フロリダ州で、何者かによってスプレー塗料で甲羅をペイントされた2匹のゴファーガメが発見された。2匹は、フロリダ南西部の保護団体「Conservancy of Southwest Florida」に保護された。 【画像】スプレー塗料で甲羅をペイントされた2匹のカメ
WFLA News Channel 8によると、最初の1匹は、救助した女性の自宅の裏庭で発見された。甲羅は、青とピンクのスプレー塗料でペイントされていた。
その1週間後、女性は甲羅を金とピンクに塗られた2匹目のゴファーガメを発見。
スプレー塗料によるカメへの影響が心配になった女性は、2匹を保護団体に連れて行ったという。
保護団体の獣医師は、2匹にケガはなかったものの「さまざまな健康問題を引き起こす可能性がある」と語った。
塗料はカメが体内でビタミンを作るための、太陽光の吸収を妨げる可能性がある。また、スプレー塗料の有毒成分が血流に混入し、呼吸器に問題を生じる恐れもあるという。
同保護団体のFacebookには、職員がカメの甲羅の塗料を除去する動画が投稿された。
「保護された2匹のカメは、ゆっくりと回復しています」
「塗料を除去する過程はカメにストレスを与えるので、数回に分けて行う必要があります」
「塗料を除去し、健康に問題がないか確認できたら、自然に返せればと願っています」
動画には「かわいそう」「保護してくれてありがとう」など、2匹を気遣うコメントが集まった。