和太鼓奏者・山本さん 富山県南砺市平移住で演奏に深みを 20日にお披露目公演
和太鼓奏者の山本綾乃さん(46)は10日までに、出身地の小矢部市から、南砺市平地域に移り住んだ。民謡など豊かな文化と大自然のある五箇山で、演奏に深みを増して「太鼓人生」を変えたいとの思いから移住を決めた。稽古場所となる市たいらマウンテンスクールで20日、お披露目公演を開催する予定で「和紙や民謡とコラボするなど、地域を巻き込んだ活動をしたい」と意欲を燃やしている。 ●25カ国で演奏 山本さんは、19歳から和太鼓の演奏活動を始めた。オランダやイギリス、米国など海外25カ国で演奏しており、太鼓の指導を含めて国内外で活躍してきた。 「小さい頃から五箇山が好きだった」という山本さん。昨年10月、活動の場を求めて南砺市に相談したところ、体育館を備えた市たいらマウンテンスクールを稽古場に紹介され、同市中畑に移住を決めた。 20日のお披露目公演は住民を対象に開催される。10日、会場に和太鼓を運び込んだ山本さんは「大自然の中で音を出したいと思っていた。この環境は最高だ」と笑顔を見せた。「こきりこは知っているが、深くは知らない。民謡も勉強したい」と述べた。 今後の活動では、合掌造り家屋とのコラボなどアイデアを温めており、「幅広い年齢層の住民の皆さんに太鼓の魅力を伝えたい。太鼓の音で人生を豊かにしたい」と語った。