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自分は洗脳されていないと思う人の大きな誤解

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東洋経済オンライン

「人々が勝ち取ってきた民主主義の未来は危機的な状況にある」と警鐘を鳴らすのは、えらいてんちょうこと矢内東紀氏。怪しいオンラインサロンやインフルエンサー、カルト宗教、政党などに批判を加えてきた。 批判とは何か、なぜ批判が必要か。「『批判と中傷』区別つかない人がカモにされる訳」(2020年6月12日配信)、「狂ってしまう人と踏みとどまる人の決定的な差」(2020年6月19日配信)に続いて、著書『批判力 フェイクを見抜く最強の武器』から一部を抜粋してお届けする。

 もともと私はYouTubeのメインチャンネルで宗教のことを扱っていました。そこではさまざまな宗教家との対談や、場合によってはその宗教に潜入して中の様子を探るなど、地上波では絶対にできないようなことをしていました。   加えて、「みんながいいと思っているもの」や「面白いと持ち上げているもの」に批判を加えているシーンが目立つので、かなりの数の人から「人にだまされない人になるにはどうしたらいいですか」と聞かれます。

 しかし、そんな方法はありません。私のことを本気でだまそうと思って綿密に計画してきた人間には私もだまされると思います。一番大切なのは「別にだまされてもいいや」という気持ちです。そもそも大体の人間は、だまされやすいのです。  もちろん人をだます行為にも、いろいろと種類やグラデーション(程度)があるわけですけど、例えば本気で私をだまそうとして「えらてんから金を取ってやろう」と思ったら、いくらでも取れる。しかるべき近づき方をして、私に響くような理由を用意したうえで「どうしてもお金を用意してほしい」と言われたら私は断れません。そのような私の性格などを徹底的に調べて狙われたら、おそらくだまされてしまうでしょう。

 だからもう、だまされるのは仕方がないことです。そんなものはだますほうが悪いと思うしかありません。だまされないようにしようという心構えはあってもいいですが、それよりも「この人にはだまされてもいいや」と思える人と付き合っていきましょう。だって人間は簡単にだまされるんですから。だまされてもいいと思える人がいることは、とても幸せなことです。 ■自分の能力に批判的であれ  そのなかで、いわゆるだまされやすい人、だまされて損をする人の特徴は、「流されやすい性格で、楽をして稼ごうとしている」人です。こういう人に限って、自分に何の能力もないのに誰かが自分のお金を増やしてくれると思っている。加えて自分の能力を過信しています。このようなスケベ心を持った人間というのはだましやすいし、だまされやすい。

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