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新職業に「ライブ配信販売員」などを認定、中国社会の現状を反映

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東方新報

【東方新報】猛スピードで社会が変化していく中国では、政府が新しい職業を次々と認定している。日本では耳慣れない職業も多いが、急激なIT化や高齢化、新型コロナウイルスへの対応など、新職業は中国社会の現状を反映している。  中国人的資源・社会保障省などは6日、9種類の新しい職業を発表した。インターネットでの安全取引を図る「インターネットマーケティング師」や「ブロックチェーンプロジェクト技術員」、新型コロナの影響で重視されているネット教育の充実を図る「オンライン学習サービス師」、さらに高齢化に対応した「高齢者健康評価師」「コミュニティー健康アシスタント」などだ。  このほか、従来の職業から派生した「新職種」も発表。インターネットマーケティングの下に「ライブ配信販売員」の職種が設定された。中国ではネットのライブ配信で「インフルエンサー」が商品をPRするビジネスが急激に広まっている。最近では、「15分で15000本の口紅を販売する『口紅王子』」と呼ばれるイケメン男性美容家の李佳琦(Li Jiaqi)さんが有名で、中国メディアは「口紅王子が正規の職業として認められた」と報じている。  また、新型コロナ対策の従事者を増やすため、公衆衛生業務に含まれている「防疫員」「消毒員」「公共空間衛生管理員」をそれぞれ一つの職業に「昇格」させた。  中国では政府が認定する「国家職業リスト」が定期的に発表されているが、最近は次々と新職業が認定されている。昨年4月には13種類の新職業を発表。人工知能(AI)エンジニア、モノのインターネット(IoT)エンジニア、ビッグデータエンジニア、eスポーツ運営者、eスポーツプレーヤー、ドローン操縦士など、ハイテク・新技術分野に集中している。  今年4月も16種の新職業を発表した。仮想現実(VR)のゲームや新サービスを開発する「VR工学技術者」、AIの活用方法を指導する「AIトレーナー」、電気製品の原材料や製造工程が環境に配慮されているかを判別する「電気電子製品環境保護検査員」、インターネットでの企業プロモーションを改善する「ニューメディア運営師」など。  中国政府は経済の成長戦略として、ネットビジネスやハイテク分野の発展を後押ししている。業界によっては市場の基準を満たしていない不誠実なビジネスが横行したり、過当競争による共倒れが起きたりすることがある。新業種の認定は、消費者に不利益を与える商法を防ぎ、健全な競争を促す狙いがある。今後も目新しい職業が誕生していきそうだ。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

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