45種類のコーヒーが飲める キーコーヒー創業の地・横浜で新業態開業 「次の100年への始まりの店」
今年8月に創業100周年を迎えたキーコーヒーが創業の地・横浜で、既存顧客を維持しつつ若年層など新たなコーヒーユーザーの獲得を目指した新業態のコーヒー専門店を開業した。 店名は「COFFEE BEANS Cle de YOKOHAMA(クレ・ド・ヨコハマ)」。 横浜高島屋に8日プレオープンし、11日グランドオープンする新商業エリア「Foodies’Port2」に出店した。 「Cle(クレ)」はフランス語で鍵を意味し“新たな扉を開く”という思いが込められている。 8日取材に応じた高根秀樹ブランド開発営業部直販営業チームリーダーは「あえてキーコーヒーのカラーを前面に押し出さず、創業100周年の集大成であり、次の100年の始まりの店と位置づけている」と語った。
同店の特徴は、全45種類のコーヒー豆を量り売りしていることに加えて、全45種類のハンドドリップコーヒーをテイクアウトカップで販売している点にある。ハンドドリップコーヒーは、豆のグレードにあわせてA(約700円)・B(約600円)・C(約500円)の3つの価格帯で分けられ、注文すると厨房スペースで店員がハンドドリップで丁寧に抽出してくれる。 ドリンクはハンドドリップコーヒー以外にアイスコーヒーやカフェラテなども用意している。 コーヒーのお供にワンハンドで食べられるスイーツ「リエージュワッフル」3種類(プレーン・コーヒー・宇治抹茶)も販売し、商業エリア内の共有スペースで食することもできる。 全45種類のコーヒー中には、創業の地・横浜を強く意識して「横浜の朝」「横浜の午後」「横浜の夜」など横浜オリジナルブレンド6品を同店限定で取り揃えているほか、有機栽培珈琲6品と単一農園・単一エリアコーヒー4品をラインアップしている。
「横浜の朝」をパッケージにしたコーヒーも販売。「横浜の朝」は、キーコーヒーが次の100年への船出という想いを込めて、洋画家・大渕繁樹氏に依頼し、港の見える丘公園から眺める横浜港を描いてもらった作品となる。 各コーヒー豆の味わいの表現方法にも工夫が施し、コク・苦み・酸味という表現ではなく「昨今のサードウェーブのトレンドを受けてもっと具体的に表現していこうといことで、45種類をシトラス・ナッツ・ハーブ・フルーツ・フローラル・ローストの6つで分類している」。 シトラスは黄色、ハーブは黄緑といった具合に色分けし、各カラーをショーケースの商品プレートにそれぞれあしらうことで、豆の大まかな特性が一目で把握できるようになっている。