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駅弁ピンチ 「旅のお供」から「自宅で駅弁」定着へあの手この手 全国有名業者に聞く

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乗りものニュース

売上の減少にとどまらない駅弁業界の窮状

 新型コロナウイルスの影響で旅行や出張が大幅に制限されたこともあり、2020年5月現在、駅弁業界はかなり深刻な打撃をこうむっています。 北から南まで名物駅弁イッキ見!(写真25枚)  もともと各業者は駅にとどまらず、様々な販売ルートで収入を確保していましたが、そうした既存の販売ルートがほぼ「塞がれている」状態なのです。  今回、次の全国駅弁業者8社に話を聞き、現状ならびに各社の取り組みについてまとめました。なお、営業時間や価格などの情報は2020年5月15日現在のもので、各駅弁の販売駅については代表的な駅および路線を記載しています。 ・函館本線 長万部駅(北海道長万部町):かにめし本舗かなや ・函館本線 森駅(北海道森町):いかめし阿部商店 ・信越本線 新津駅(新潟市秋葉区):神尾弁当部 ・紀勢本線 松阪駅(三重県松阪市):駅弁のあら竹 ・山陽新幹線 西明石駅(兵庫県明石市):淡路屋 ・山陽新幹線 姫路駅(兵庫県姫路市):まねき食品 ・山陰本線 鳥取駅(鳥取市):アベ鳥取堂 ・佐世保線 有田駅(佐賀県有田町):有田テラス  売上の基幹となる駅での販売は、構内の販売店を当面のあいだ休止する措置を取っている場合も多く、「駅での売り上げは皆無」(新津駅 神尾弁当部)といった状況です。また、兼業する駅構内のそば店なども軒並み休業を余儀なくされるなど、駅での実販は依然として先が見えていません。  一方、デパートの催事や地域のイベントなどでの販売は、中止や延期が相次ぎ、開催された場合でも「3密」につながる混雑を避けるため、「販促展開がない」(有田駅 有田テラス)など、まとまった収入につながりにくい状況です。物産品展などでの販売が多い森駅 いかめし阿部商店は、販売物が多量に余ってしまい、コロッケなどを大幅に値引きして処分せざるを得ない状況だそうです。  同様に、まとまった注文が見込めるツアーへの弁当積み込みもほぼ途絶えてしまい、「近鉄特急『しまかぜ』などで伊勢志摩に向かうツアーがすべてなくなった」(松阪駅 駅弁のあら竹)、「ツアーと一般会食を合わせて、予約分だけで4000名程度キャンセル」(長万部駅 かにめし本舗かなや)、「4、5月でツアーの売上計上がゼロ」(姫路駅 まねき食品)など、本来なら稼ぎ時であるシーズンでの予想外の事態に、各社が悲鳴を上げている状態です。

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