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多摩川で金を採掘。時給にするといくら儲かる?

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週刊SPA!

武田の隠し金山もあった多摩川

 東京都心部を流れる多摩川は意外に懐が深く、奥多摩秩父山系に起源を持つ一級河川だが、この川で砂金が採れることはあまり知られていない。現在でも中流域の、岩盤の露出した地点を丁寧に見て回れば、砂金粒が刺さっているのを見つけることができる。 ⇒【写真】発掘の様子  実は多摩川の源流には、かつて戦国大名武田家の隠し金山が存在した。「黒川金山」がそれである。武田家の屋台骨を支えたといわれる幻の金山だが、謎めいた伝説がいくつか残されている。いわく、「この金山を発見したのは『六人衆』と呼ばれる平家の落武者で、現在の一ノ瀬集落に住み着いた」とか、「金山には結界が張られていて、探鉱師は必ず道に迷い、決して発見することができない」などなど。しかし最も有名なのは「おいらん淵」だろう。  かつてこの金山には「黒川千軒」といわれる鉱山街が形成され、多数の遊女が暮らしていた。あるとき深い渓谷に「渡り舞台」を差し掛け、酒宴が催されたことがあった。  多くの遊女が舞を披露するさなか、突然、舞台が切り落とされ、遊女たちは谷底に真っ逆さまに墜落した。滅亡寸前の武田家が口封じのために殺したのだと伝えられる。それ以降、「おいらん淵」には遊女の霊が出ると言われ、西東京では名の知れた怪談スポットとなっている(※現在はトンネルができたため訪ねるのは難しい)。

砂金が濃集する「寄せ場」

 奥多摩湖を過ぎ、さらに山梨方面へ車を走らせると、左手に林道の入り口が見えてくる。本流は通年、水量が少なめで、真夏でも冷たく気持ちがいい。河原を歩いて10分ほど。左手に、黒川金山に至る沢が見えてくる。  少し登ったあたりで、沢全体を塞いでいる大岩を見つけた。しかも露出した岩盤に乗り上げていて、隙間に砂利が堆積している。上流から流れてきた土石流は、この大岩にぶつかって逆巻く。従って砂金は、この岩の下に沈殿するはずである……という読み(妄想?)のもとに、さっそく掘ってみよう。  砂金が濃集する「寄せ場」には、いくつかの条件がある。「露出した岩盤」、「カーブした川の内側」、「大きな岩の下手」などがその代表だが、もっとも簡便な方法は、露出した岩盤に走る、川の流れと直角に交差する亀裂に挟まった砂利、あるいはそこに自生するコケや雑草の根っこを丹念に洗ってみるのがいい。使用するのは、スコップと砂金掘り専用の「ゴールドパン」である。水面に近い砂利はとりあえず捨て、20cmほど掘ったあたりからパンでさらってみる。

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