“次世代の本田”が活躍! Uー22アジア選手権で輝いた3選手
■スペイン移籍の可能性も浮上 シーズンが終わってずっと身体を動かしてきたため、「シーズン中よりも動けるくらい」(中島)にコンディションも万全。キレのあるドリブルやフェイントで大柄なDFを翻弄していく。常にゴールを意識したプレーは、相手にとって脅威となり、日本の攻撃の拠り所になっていた。 足りないものはトップレベルでの経験だ。新シーズンにはFC東京への移籍が合意に達しているとされ、東京が提携するスペイン2部のサバデルに期限付き移籍する可能性も浮上している。どちらにせよ、決まればJ2でプレーしたここ2年からステップアップすることになる。高いレベルで揉まれてタフさを身につけ、そのテクニックに磨きが掛かかれば、2年後の最終予選や本大会でも、日本の攻撃の核となっていくだろう。 ■高い信頼を得たMF原川力 中島と同じく4試合に出場したMFの原川力(愛媛FC)も、指揮官から高い信頼を得ていた選手のひとりだ。チーム初得点を決めたイラン戦と後半から出場したクウェート戦ではボランチに、4-3-3を採用したオーストラリア戦ではインサイドハーフに入って、舵取り役やバランサーとして奮闘した。 シンプルにパスをさばいてリズムを作ったかと思えば、イラクとの準々決勝で見せたように、中盤でひとり、ふたり剥がしていく力強い突破力も兼ね備えている。あとは、初戦のゴールのように、もう少しゴールに近い位置で決定的な仕事ができれば、チームにおける地位もより確かなものになっていくはずだ。 ■出場機会を求めて愛媛へ期限付き移籍 原川にとってもまた、新シーズンはターニングポイントになる。京都サンガでの2年間でリーグ戦に10試合しか出られなかったため、ユース時代から5年間過ごしたクラブを離れ、今オフ、愛媛に期限付き移籍を果たしたのだ。 「この2年間、サンガのトップチームでやってきましたけど、練習だけだとどうしても見えてくるものが少なくて、充実感は得られなかった。今の自分は理想とはかけ離れているので、そのギャップを埋めるため、成長するために決断をしました」