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【東京V】永井秀樹監督の二つの感謝と猛省。それは「叩きのめす」ための

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明治安田生命J2リーグで東京ヴェルディを率いる永井秀樹監督は、独自の超攻撃サッカーを貫き続けている。認められたからこそ対策を講じられるが、それを上回ることができると信じている。感謝と猛省で次のステップへ。 監督にオフはなし。でも「選手の頑張りでパワーをもらっています」

「ワクワク感を思い出して」

 2度目の5連戦を終えて、東京ヴェルディの永井秀樹監督が改めて語るのが、二つの感謝、そして猛省だった。  まずは最初の感謝。 「我々のサッカーが浸透してきて、認められてきて、研究されてきました。後半戦は、それ以上のものを出していけるかが大事になってきます」  19試合を戦ってみて、例えば第17節で戦った愛媛FCがマンツーマンに近い形で対策してきたように、研究されていることを強く感じている。それはつまり、正しくリスペクトされている証拠でもある、という他のJ2のクラブへの感謝の思いだ。  だからこそ、その対策を上回ることを目指していかなければならない。望むところだ。  二つ目の感謝は連戦について。3度目の5連戦がいよいよ始まる。 「連戦にはだいぶ慣れてきたんじゃないですかね。サッカーができる喜びを感じて、ワクワク感を思い出して切り替えてやっていこうと選手に話しています。またいままで通り、一戦一戦やっていきます」  レノファ山口、ツエーゲン金沢、ギラヴァンツ北九州、ヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャと一筋縄ではいかない骨のある相手が次の5連戦で待ち構えている。だが、何よりもプレーできる環境があることへの感謝があれば、連戦も真っ直ぐな気持ちで戦えるというものだ。  そして、猛省。前節はザスパクサツ群馬に1-3で敗れた。5分に先制しながら逆転負け。単に敗れたというわけではなくて、自分たちが負けるべくして負けたのではないか、という心の底からの悔しさがある。 「我々コーチングスタッフも含めての反省なのですが、やはり油断が一番の大敵だということです。早い時間で狙い通りの得点が取れて、知らず知らずのうちに心にスキができたように思います。ピッチの選手たちも一生懸命やっていましたが、やはり本当の意味での強いチームになっていくためには、さらに叩きのめす作業に入っていかなければなりません」 「監督である自分自身がそういう気持ちでいると、どこかで選手に伝わってしまうんですね。振り返りのミーティングで伝えましたが、喜ぶのは結構だが、まだ1点なんだから、早く2点目、3点目を取りにいこうぜ、という集団にならなければいけない。もちろんそういう選手もいましたが、チームとしてそうやって成長していきたいと自分の反省を踏まえて考えました」  ゴールはパーフェクトだった。左サイドから最終ラインを経由して回しながら相手を引き出し、そのプレスをパスではがしてから右サイド深くへのロングパスで一気に展開、後ろに戻して相手を手前に動かしてから、右から藤田譲瑠チマがDF2人の頭を越して落とす絶妙のクロスを送り、大久保嘉人がヘディングシュート、これはGKに弾かれるが、詰めていた若狭大志が押し込んだ。12本のパスで時間を使い、縦と横に揺さぶり、穴を突き、空間を使って、最後はサイドバックの若狭が仕留めるという理想通りのゴールだった。だから、喜びもひとしおだったのだろう。  だが、理想を満喫しすぎたことが仇になったのかもしれない、と永井監督の悔恨は消えない。  帳消しにするには、勝つしかない。しかも、ヴェルディらしいサッカーで。 「さらにギアを上げて自分たちのサッカーの完成度を高めて、内容と結果の両輪を回していきたい」  残り半分と少し。「完成形」がますます興味深い。

サッカーマガジン編集部

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