おととし、秩父市の他人の土地に無断で土砂を運び込んだなどどして、不動産侵奪の疑いで日高市の業者ら3人が逮捕されました。 　逮捕されたのは日高市田波目の自営業、田嶋晶浩容疑者（61）と、土砂の運搬を行う秩父市の会社社長の北村信広容疑者（54）、それに北村容疑者の会社の従業員、田口佐知子容疑者（53）の3人です。 　警察によりますと3人はおととし2月から7月ごろ、秩父市の他人名義の土地で重機を使って木を押し倒したうえ、土砂を無断で運び込み、およそ3000平方メートルにわたって堆積させた疑いが持たれています。 　運び込まれた土砂は、おととし7月に大雨のあとに崩れ付近を流れる川がせき止められるなどの被害が出ました。 　県は土砂の撤去を命じていましたが、指導に従わなかったため警察に告発していました。 　警察は、3人の認否を明らかにしていません。 　3人は当時、土砂運搬会社の同僚で、警察は建設残土などの処分費を浮かせる目的があったとみて捜査しています。