引退の貴景勝「つらい感覚なかった」「もどかしい気持ちあった」首の負傷に多くは語らず
<大相撲秋場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館 幕内優勝4度の関脇貴景勝(28=常盤山)が21日、引退会見を開いた。首の負傷については多くを語らなかった。 今年だけで4度休場し、今場所は3日目から「頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア」で休場。突き、押しを武器に、頭からあたるスタイルで慢性的に首を痛めていた。 常にケガと隣り合わせの現役生活だったが「ケガも合わせて自分の実力。それで力を出せなかったということはもう終わり(引退)だなと思った」と振り返った。 一番つらかったのは首の負傷かと問われたが、詳細は明かさず。「自分が目指すべき職業に就かせていただいて、辛いっていう感覚はあまりなかった」とすがすがしい表情で語った。 一方で「若い頃から100%の準備をして今まで場所に臨めていた。最近は自分の大事にしていた準備や、戦うまでのやるべきことがしたくてもできなかったこともあった。もどかしい気持ちがあった」と引退の一因を明かした。【飯岡大暉】