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バウハウスの流れを汲む写真家・石元泰博の生誕100年を記念して。東京オペラシティアートギャラリーで「伝統と近代」展が開催

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美術手帖

 アメリカに生まれ、シカゴのインスティチュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家・石元泰博。その生誕100年を記念する「生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催される。会期は10月10日~12月20日。  本展は、石元の足跡を過去最大の規模で回顧する展覧会シリーズのうちのひとつ。東京都写真美術館では「生命体としての都市」(9月29日~11月23日)が同時開催されるほか、来年には高知県立美術館で集大成となる展覧会が行われる(2021年1月16日~3月14日)。  対象の構造的・空間的特性を鋭くとらえた作品によって、写真界だけでなく、建築やデザイン、美術など戦後日本の芸術界に大きなインパクトを与えた石元。バウハウスの流れを汲む近代的な視点から日本の伝統的建築を撮影した桂離宮のシリーズでも知られ、同時代の丹下健三、磯崎新、内藤廣らによる建築を撮った作品や、ライフワークとなったシカゴと東京の人や街をとらえた作品など、その成果は国内外で高い評価を受けている。  本展では、こうした石元の代表的な作品に加え、一時期手がけていた土方巽、唐十郎、三島由紀夫、石原慎太郎らのポートレイトから、日本各地の歴史や伝統を取材した作品群、自然が生み出す造形や人工物の「かたち」に注目した作品群までを広く紹介。京都・東寺の伝真言院曼荼羅を接写したシリーズから、大型プリント約120点も一挙公開される。   「伝統と近代」を切り口に、作家活動の前半に軸足を置き、多様な被写体を貫く石元の眼差しに注目する本展。デジタルが一般化した現代において一層の輝きを放つ、写真へのあくなき探究心や、緻密な暗室作業によるプリントの美学を見ることができるだろう。

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