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肉、チーズ、いちご…… 専門家が指摘する、食料品店で今後、目にすることが減りそうな食べ物

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BUSINESS INSIDER JAPAN

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が食料品の需要と供給の両方に影響を与えている中、消費者は店の品揃えの変化を目の当たりにすることになりそうだ。 【全画像をみる】肉、チーズ、いちご…… 専門家が指摘する、食料品店で今後、目にすることが減りそうな食べ物 アメリカでは今、これまでのようなスピードで食品の加工が進まなかったり、消費者の行動が変容したり、特定の食品があまり売れなくなったりと、今後の供給に影響を及ぼしそうなさまざまな変化が起きている。 栄養・食品について研究しているニューヨーク大学のキャロライン・ディミトリ(Carolyn Dimitri)准教授は、変化を予測するのは難しいとしつつも、新型コロナウイルスの流行がサプライチェーンに悪影響を及ぼす可能性があると指摘する。 「農業は労働者に依存しているため、植え付け期や収穫期に感染症が大流行すると(ただ、いつ起こるか予想するのは難しい)人々は農場や加工施設で働けなくなり、問題が次々と起きる」とディミトリ准教授はBusiness Insiderに語った。 アメリカの食料品店の陳列棚で今後、目にすることが減る可能性のある食べ物を具体的に見ていこう。 牛肉は陳列棚から減るかもしれない…… 加工施設がソーシャル・ディスタンスに対応しておらず、感染拡大しやすいからだ 全米肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)によると、新型コロナウイルスの影響で牛の牧場主たちは2021年、130億ドル(約1兆4000億円)以上の損失を出すことになるという。 Food and Environment Reporting Networkによると、食肉加工施設や食品加工施設で働く少なくとも1万1496人が新型コロナウイルスに感染したという。 豚肉の生産も同じような問題に直面している。コーネル大学のミゲル・ゴメス(Miguel Gomez)農業経済学教授によると、豚肉はより高価になり、不足するだろうという。 NPRによると、アメリカの豚肉の4~5%を供給するサウスダコタ州スーフォールズにあるスミスフィールド(Smithfield)の豚肉加工施設では、300人近い従業員が新型コロナウイルスに感染し、施設が閉鎖された。この加工施設はその後、営業を再開したが、こうした施設では感染が拡大する可能性が高いことが明らかになった。 鶏肉も大きな閉ざされた工場で生産されていることから、供給に影響が出そうだ。 「こうした製品は、たくさんの人が働いている非常に大きな加工施設で作られている。従業員が感染すれば、施設は閉鎖しなければならない」とゴメス教授はBusiness Insiderに語った。「こうした施設は今、営業を再開しているが、従業員が互いに距離を取れるよう、生産方法を変えなければならない」と指摘する。 ゴメス教授によると、スーパーの総菜売り場も打撃を受ける可能性がある。 総菜売り場は「一般的により多くの従業員と店内での準備を必要とする」とゴメス教授は言う。 ゴメス教授によると、特定のチーズなど輸入食品は今後、手に入りづらくなる可能性がある。 「商品を輸出している多くの国が食料安全保障を懸念している。その結果、一部の国では国内の十分な供給を確保するため、特定の商品の輸出を規制している」とゴメス教授は語った。 消費者が長期保存できる食料を求める中、傷みやすい食品の供給が減る可能性がある。 「消費者は長期的に保存できるものをより多く買っている」とゴメス教授は言う。「例えば、ブロッコリーなど非常に傷みやすいものよりも、りんごといった冷蔵庫で長期保存できるものを消費者は好んでいる」と指摘した。 その上で、「消費者が特定の食品を選ぶことが減り続ければ、生産者は生産を続けられるだけの十分な資金が得られず、供給に影響が出てくる」と話した。 消費者がより長持ちする安価な商品に切り替えれば、ベリー類などより高価で傷みやすい食品の供給にも変化が起こる可能性がある。 「人々は高級食品からより基本的な食品へと切り替えている。例えばフルーツや野菜なら、いちごなどより高価なものより、バナナやオレンジといったより安価な一般的なものを人々は買っている」とゴメス教授は指摘する。 トマトといった季節ごとの果物や野菜の供給にも周期的な変化が。 ディミトリ准教授は、サプライチェーンの変化は2020年後半に起こるだろうと見ている。 「アメリカは今、生産シーズンにさしかかっていて、農産物の大半は冬の初めまでに供給されるでしょう。ですから、シーズンが変わるまで食料品店で大きな影響が表れることはないと見ています」とディミトリ准教授は言う。 消費者の需要が低下し、高級食品の供給にも変化が起こる可能性がある。 自身のお金の使い方をより意識するようになることで、消費者は高級食材をあまり買わなくなり、その結果、サプライチェーンに影響を及ぼして、長期的にはこうした食材が手に入りづらくなると、ゴメス教授は指摘している。 食料供給の問題は非常に複雑で、予期せぬ変化が起こるだろうとディミトリ准教授は強調した。 「複数の要素があると思っています。それは人々が食料品店に行きたくない、行くのが怖いということだけでなく、輸送により長い時間がかかることに関係しているかもしれません。特に生鮮食品の場合は陳列棚に置いておける時間が短くなることを意味します」とディミトリ准教授は話している。 [原文:Food economists say changing consumer habits and potential coronavirus outbreaks in processing plants may affect food supplies. Here are the foods you might see less of in grocery stores.] (翻訳、編集:山口佳美)

Zoë Ettinger

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