職場の出世しない人が「仕事の引き継ぎ」でやっているNG行動・ワースト1<最短出世中・現役メガバンカーが教える>
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。最短出世中・現役メガバンカーのたこす氏による「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「出世しない人の共通点」についてお伝えする。 ● 「引き継ぎ時の対応」1つで評価が変わる 9月末が期末・半期末というビジネスパーソンの方も多いと思います。このタイミングで部署異動をする、もしくは組織改編があったという人も多いのではないでしょうか。まさに出世の明暗が分かれるタイミングでもありますね。 ところで、異動について必ずついて回るのが職場の「仕事の引き継ぎ」です。会社によっては挨拶が間に合わず、前任者が異動してから挨拶をしに行くこともあるでしょう。 実は、こういった際、職場で「新しい仕事を引き継ぐ時」に絶対にやってはいけないことがあります。この引き継ぎの仕方1つで、出世の明暗が分かれることすらあります。今回は「引き継ぎ」の時に気をつけるべきことを紹介していきましょう。
● 「前の担当」をけなしてはいけない さて、初めて担当先に行った時に、あなたは何を話すでしょうか。 良く言われることですが、第一印象は一度しかない貴重な機会です。このタイミングでできるだけ自分を優秀な担当に見せることができれば、以降の仕事が格段にラクになります。 この時に絶対にやってはいけないことがあります。それは、「前の担当をけなすこと」です。 一見、自分を当たりと思わせるためには手っ取り早いアプローチになるように思えますが、これは相手側の目線では決定的に異なります。 ● 「自社の社員をけなす」行為が暗示すること あなたは企業の看板を背負っているビジネスパーソンです。前の担当者をけなす行為はあなたの企業に優秀な社員が少ないことを相手に伝えることと同義です。 ビジネスの場では相手はあなたのことを前の担当と比べるだけでなく、他のライバル会社の担当者とも並行して比較しています。つまり、相手の目線で見ると「自分の会社の社員を簡単にけなすような人材がたくさんいる会社だ」と見られてしまうリスクがあるということです。 これは大きな「サイレント減点」リスクと言えます。自分の評価を早く高めたい気持ちはわからなくはないですが、評価はあくまで人が決めるものです。コスパ良く評価を高めるために、これだけは絶対に避けるようにしましょう。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・加筆・調整したものです)
たこす