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監視カメラに映った“牛ドロボウ”の正体とは?…栃木・群馬で家畜700頭盗難

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文春オンライン

「こいつら、盗みに入ってのんびり居座りやがって、本当にふざけてますよ」  栃木県足利市内の牛舎で監視カメラに映った“牛ドロボウ”の姿を見て、スタッフの一人はこう憤る。 【画像】監視カメラに映っていた“牛ドロボウ” ◆◆◆  カメラに残っていたのは8月22日、鶴田一弘さん(57)が経営する牛舎での犯行の一部始終。午後10時20分過ぎ、白いミニバンで現場に到着した若い3人組の男が約30分かけて、生後1カ月にも満たない黒毛和牛の子牛3頭を盗み出した。周囲をキョロキョロと見回した後、立小便までしているという大胆さだ。  この牛舎では6月20日夜から翌朝にかけても子牛2頭が盗み出されている。 「2回も来るなんて本当に図々しい。牛は普通、生後8カ月で流通させますが、その際には1頭80万円ぐらいになります。何より母牛から手塩にかけて面倒を見て何とか妊娠させ、お産にも立ち会う。ある日突然、我が子がいなくなったような思いで悔しい」(鶴田さん)  さらにヤギまで被害に。同じ敷地内で牧場を経営する相沢明さん(68)が語る。 「5月20日から1週間の間に3頭盗まれた。2頭は血統書付きのオスとメスで1頭20万円ぐらい。草刈りをさせながら繁殖させるつもりだったんですよ……」

コンテナ内で1頭ずつ殺して運び出し……

 牛はほかにも、同市内と群馬県館林市、邑楽町で各1頭ずつ盗まれている。 「牛にはそれぞれ耳標がついており、盗品は流通できないし、子牛はほとんど肉も取れない。牛の畜産の知識がない者の犯行ではないか」(畜産関係者)  一方、豚も7月初旬から群馬県前橋市北部を中心に、伊勢崎市、桐生市、太田市などで、およそ700頭が盗まれている。8月初旬、一晩で約100頭の子豚を盗まれたという前橋市内の豚舎の関係者が語る。 「豚は生後50日程で体重20~30キロ。トラック2台が侵入したタイヤ痕があった。豚の鳴き声も聞こえなかったので、コンテナ内で1頭ずつ殺して運び出したんだろう」  約60頭を盗まれた太田市内の豚舎では、「犯人の裸足の足跡があり、豚舎隅の糞を掃いて溜める場所から1組のサンダルが見つかった」(豚舎関係者)という。  豚舎は外から様子が見えず、多くが山間の民家が少ない場所に所在している。 「豚舎の所在地や中の経路を知る人間が犯行に関与しているとしか思えない」(前橋市内の養豚業者)  さらに伊勢崎市内では鶏28羽も盗まれている。一連の700頭以上にのぼる家畜の盗難。一体、犯行グループの正体は――。

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