【陸上】上昇中のSGホールディングスに加入した強力ルーキー 全国高校駅伝と箱根駅伝で〝栄光〟を経験した3人が見てきた風景と近未来像《後編》
ニューイヤー駅伝で7位(22年)、6位(23年)と〝連続入賞〟を果たしたSGホールディングス。過去最高の5位以上を目指した前回(24年)は19位と苦戦したが、再上昇に向けて期待のルーキーが加入した。青学大で箱根駅伝に4年連続出場して2度の総合優勝に輝いた佐藤一世、東海大のエースとして学生三大駅伝で3度の区間賞を獲得している石原翔太郎、立教大の55年ぶり箱根駅伝出場に貢献した関口絢太。全国高校駅伝も経験している3人が、これまでの競技人生と今後の目標などを語り合った。【後編】 【前編】上昇中のSGホールディングスに加入した強力ルーキー 全国高校駅伝と箱根駅伝で〝栄光〟を経験した3人が見てきた風景と近未来像
入社1年目のトラックシーズンを振り返る
──今季の状況を教えていただけますか? 佐藤 トラックシーズンは5000mを2本(5月の関西実業団13分57秒92、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会13分49秒69)しか走っていないんですけど、状態を考慮すると良かったかなと思います。2~3月は休養に充てると決めていたので、そこまでタイムを狙うつもりはなく、ニューイヤー駅伝に合うようにプランニングしてきました。 石原 自己ベストには届きませんでしたが、4月の金栗記念選抜中長距離5000mを13分32秒73で走ることができました。ただ、夏合宿で左アキレス腱を痛めてしまったのが反省点です。 関口 箱根駅伝が終わってから気胸の手術をして、3月の終わりから少しずつ走り始めました。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会の5000mで13分43秒56の自己ベストを出せたのはすごく良かったかなと思います。
関西実業団駅伝で独走V
──11月10日の関西実業団駅伝は1区の佐藤選手が飛び出して、2区のチャールズ・カマウ選手(武蔵野学院大出身)、3区の関口選手と、ルーキーが怒涛の3連続区間賞で独走。チームの3年ぶり9回目の優勝に大きく貢献しました。 佐藤 自分は1区でどれだけ後ろを離せるのか。集団についていくつもりでしたが、ペースが遅かったので自分から行きました。役割をしっかり果たせたかなと思います。 関口 リードを拡大するのが役割だと思っていたので、それを達成できて良かったです。設定タイムより20秒くらい速く、自分の実力がついているのを確認できました。 石原 僕は出場できませんでしたが、同期がいい流れを作ってくれたので、自分も頑張らないといけないと改めて思いましたね。