美顔器好調のヤーマンが爆騰! 日経平均株価は3日ぶり反落
株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、前日に付けた26,000円を割り込む
2020年11月18日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比) ・日経平均株価 25,728円(▲286円、▲1.1%) 3日ぶり反落 ・TOPIX 1,720.6(▲14.0、▲0.8%) 3日ぶり反落 ・東証マザーズ株価指数 1,194.6(+7.4、+0.6%) 3日ぶり反発 東証1部上場銘柄の概況 ・値上がり銘柄数:646、値下がり銘柄数:1,445、変わらず:85 ・値上がり業種数:2、値下がり業種数:31 ・年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:11 東証1部の出来高は11億8,706万株、売買代金は2兆3,157億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。 国内の新規感染者数増加の第3波が顕著となる中、米国株の反落等を受けて模様眺めムードが強まりました。それでも、売買代金は2兆3,000億円レベルを維持しています。 そのような中、日経平均株価は利益確定売りに押される形で、終日マイナス圏で推移しました。終値も前日に付けた29年5カ月ぶりの26,000円を割り込み、3日ぶりの反落で引けています。取引時間中の高値は25,882円(▲132円)、安値は25,656円(▲358円)となり、値幅(高値と安値の差)は約226円でした。 なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反落となっています。
東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は34日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,044万株、売買代金は2,193億円となり、いずれも前日より減少しました。 売買代金は146日連続で1,000億円を超え、34日連続で2,000億円を上回るなど高水準を維持していますが、やや様子見スタンスが強まった印象です。 なお、株価指数は前日の急落の反動もあり、3日ぶりの反発で引けましたが、終値1,200ポイント回復はなりませんでした。
5G関連で村田製作所が約21年ぶり高値更新、美顔器需要の増大期待でヤーマンが爆騰
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄 ・エムスリー <2413> ・オムロン <6645> ・安川電機 <6506> 下落が目立ったハイテク株の中で5G関連が物色され、村田製作所 <6981> が20年7カ月ぶりの高値を付け、太陽誘電 <6976> も19年10カ月ぶりの高値となりました。さらに、DX関連では富士通 <6702> とNEC <6701> も堅調に推移しましたが、上昇は限定的となっています。 また、コロナ第3波襲来で外出自粛が相次ぐことを見据え、ツルハホールディングス <3391> やスギホールディングス <7649> などドラッグストア株が買い戻されましたが、わずかな上昇に止まりました。一方で、小林製薬 <4967> は大きく値を上げて再び上場来高値を更新しています。 その他では、前日に通期業績予想の大幅上昇修正を発表した大手美容機器メーカーのヤーマン <6630> が、美顔器の好調が材料視されて一時+16%超高へ大爆騰し、年初来高値を更新したことが目を引きました。 日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄 ・ファーストリテイリング <9983> ・東京エレクトロン <8035> ・テルモ <4543> ここ数日、コロナ第3波襲来にもかかわらず買い戻されていた輸送株が反落し、西日本旅客鉄道 <9021> やANAホールディングス <9202> が大幅安となりました。また、同じく買い戻しが顕著だった東京ドーム <9681> やエイチ・アイ・エス <9603> も大きく値を下げています。 さらに、為替相場の円高進行を懸念して自動車株も総じて大幅安となり、とりわけ、ホンダ <7267> と三菱自動車 <7211> の急落が目立ちました。 その他では、小売り株の一角が引き続き売りに押され、ZOZO <3092> が一時▲7%安へ急落し、しまむら <8227> 、ニトリホールディングス <9843> などと一緒に3日続落となったことが目を引きました。
葛西 裕一