「油っぽい」「意外と美味しい」と賛否両論…。セブンの「ドーナツ再挑戦」に見るコンビニ業界の大転換
コンビニ大手のセブン・イレブンによる「レジ横」ドーナツの販売が話題だ。2024年9月3日よりセブン・イレブンの一部店舗で販売され、売れ行きも好調とのこと。 【画像7枚】「油っぽい」との声も…セブンが再挑戦した「ドーナツ」 ご存知の方も多いと思うが、セブンが「レジ横」ドーナツを手がけるのははじめてではない。2014年にもドーナツ販売にチャレンジ。しかし、うまくいかず2017年に撤退してしまった。そこから7年ぶりの再発売となった。 セブンのドーナツ再販にはどのような狙いがあるのか。実は、ここには現在のコンビニ業界をめぐるさまざまな変化が表れている。解説しよう。
■砂糖をまぶして食べる3種類の手頃ドーナツ まずは、今回再発売されたセブン・イレブンのドーナツを食べてみよう。 発売されたのは3種類。「メープル」「チョコ」「カスタード」である。それぞれ、各店舗のフライヤーで揚げられ、提供されている。 【画像7枚】「意外と美味しい」「油っぽい」とまさに賛否両論…。セブンイレブンが再挑戦した「ドーナツ」はこんな感じ 当初は首都圏5000店での発売だったが、10月には群馬県や福島県、栃木県、11月には中部地方にエリアを拡大し、12月には全国店舗での拡大を目指している。本格的にセブン・イレブンの新商品としての期待がかけられている。
さっそく筆者も近所のセブン・イレブンに足を運んでみた。まず驚いたのは、それぞれの値段。メープルは税込140円で、チョコとカスタードは税込160円である。手頃な値段。ちなみに「カスタード」と方向性が似ているミスドの「カスタードクリーム」は税込172円。かなり、競合他社を意識した値段設定であることがわかる。 レジで注文すると、白い紙袋に包んで渡してくれる。特徴的なのは、「砂糖要りますか?」と聞かれること。白い紙袋に砂糖を入れてシャカシャカ振ることで、砂糖をまぶして食べるらしい。
ちなみに、すでにいくつかのレビューでも散見されるが、この砂糖は普通のコーヒー用のもので、もう少し「わざわざ感」が欲しいなあ、と思ってしまった。 ■「油感」のコントロールがキモ? さっそく基本となるメープルを一口。まずは砂糖をまぶさずに。 味は「普通にドーナツ」という感じで、美味しい。ほんのりメープルの匂い。ドーナツというよりも「揚げパン」のような食感でもある。 砂糖もまぶしてみる。確かに甘味は増すのだが、個人的には「わざわざ付けるほどかな、、?」と思ったのが正直なところ。これはチョコやカスタードにも感じた。