【チャレンジC】ラヴェル完全復活の重賞2勝目 矢作芳人調教師「リスグラシューのようにしたいね」
[GⅢチャレンジカップ=2024年11月30日(土曜)3歳上、京都競馬場・芝内2000メートル] 30日、京都競馬場で行われたGⅢチャレンジCは、川田騎乗で3番人気のラヴェル(牝4・矢作)が中団追走から差し切って重賞2勝目をマーク。エリザベス女王杯2着の貫禄を示し、2022年アルテミスS以来、約2年ぶりの勝利を挙げた。良馬場の勝ちタイムは1分58秒2。1馬身3/4差の2着は6番人気ディープモンスターで、1番人気ダノンエアズロックは7着に終わった。
堂々たる走りで完勝
完全復活を感じさせる内容といえるだろう。緩みのない流れにもしっかりと対応。残り200メートルを迎える前には先頭に立つ堂々としたパフォーマンスだった。「前半からリズムを大事にしながら、動きをつくり続けながらの道中でした。前回(エリザベス女王杯2着)をいい状態で競馬を迎えてくれて、勝てはしませんでしたけど、トップカテゴリーで素晴らしい走りをしてくれた。いい状態でここまで連れて来てもらえて、うまく感じる返し馬だったので」と手綱を取った川田。中山競馬場で見守った矢作調教師も状態の良さを勝因に挙げ、スランプ脱出の要因として「調教から工夫して立て直してくれた」と厩舎スタッフをたたえた。 アルテミスSでのちの3冠牝馬リバティアイランドを破った素質馬の見事な復活劇。「この状態を保てれば大きいところを狙えると思うし、年内は考えずに今後をオーナーと相談します。リスグラシューのようにしたいね」とトレーナーは自身が管理した名馬の名を挙げた。アルテミスSを勝ち、4歳秋のエリザベス女王杯で好走した点は同じ。5歳秋に国内外のGⅠを3連勝した名牝のように、来年の飛躍が楽しみになった。
東スポ競馬編集部