大阪府・吉村知事が定例会見5月19日(全文3)まだ解除を議論できる状況ではない
リバウンド対策をどう考えているのか
関西テレビ放送:解除とともに重要なのが、解除、ちょっと解除のあとの話、されないかもしれないですけど、リバウンドがやっぱり、対策がかなり必要なんじゃないかっていう声を聞くんですけれども、その点について、今から解除とともに、その後の対策として何かお考え、されていることってありますでしょうか。 吉村:まずリバウンドの対策ですけれども、これ、どうやったらリバウンドを防げるのかっていうのは本当に難しいところで、ウイルスは存在していますので、感染者数を抑え込んでも、やっぱりリバウンドするときはリバウンドする、してしまう。発火すれば発火してしまうのがこのコロナの怖いところでもあると思います。これはもう第3波のときに僕自身もよく、自分自身が先頭の立場になって体験しているところでもありますから、こうやればリバウンドを防げるというのは、僕はないんではないのかなというぐらい難しい判断だというふうに思っています。 1つあるのは、やっぱりワクチンです。ただ、ワクチンはどうしても大規模接種センターを設置するというふうにやって、やりました。これを1日でも早く府民の皆さんに届ける。これがある意味、最もこの感染を抑える有効な手段だと思いますけれども。じゃあ、まだ高齢者が始まったばかりの状況だということも今の現実です。
リバウンド対策は非常に難しい
そう考えたときには、やはり人と人との行動、人と人との接触であったり、1人1人の感染対策にお願いをするしかないというのが。だけれども、やっぱり対策を取ってやらなければいけない。第3波を解除したときも、そろりそろり解除していきましょうというふうに僕も言って、やってきたわけです。人が動くシーズンにもなるし、変異株もやっぱりある。そろりそろり解除していきましょうというので、1日の陽性者が50人ぐらいになった時点での解除で、さらに大阪市では飲食しても、やっぱり増えましたので。だからそういった意味では、リバウンド対策というのは非常に難しいというふうに思っています。 その中の1つとして、今取りうる策としてやってるのが、やはり飲食の場で広がりやすいですから、飲食店に対しての見回り隊というのは、これはもう今、全て一通りは見回りました。そしてどの店舗にアクリル板とかCO2センサーとか、いろんな対策を徹底している店、そうでない店というのがある程度見えてきています。ただ、今どうしても緊急事態宣言中なんで、約半分の店舗は自主的に閉めておられますから、見れていないところも約半分ぐらいあるという状況ですので。なんとかこの飲食の場面を、感染に強い対策を取るようにしていくというのが1つの方法だとは思いますし、あるいはどういった行動をお願いするのかっていう判断を慎重にやっていくということが、そういった対策にはなると思いますけど。 ただ、先ほど申し上げたとおり、今、第3波の最も多かったときより多い陽性者数が日々確認されていると。病床については、本当に医療機関の皆さんがものすごく協力してくれて病床を確保して、今なんとか運営していますけれども、極めて厳しい状況が続いている中で、今、大阪においては解除うんぬんを議論できるレベルではないと思っています。