世界2位シフィオンテク、ドーピング違反で1ヵ月の出場停止処分「今はただホッとしている」【テニス】
シフィオンテク、ドーピング違反も重大な過失なしと1ヵ月の資格停止処分に
11月28日、国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は、元世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク2位)が8月に行われたドーピング検査で禁止物質であるトリメタジジンの陽性反応が出たことにより、1ヵ月の資格停止処分を科したことを発表した。 【画像】シフィオンテク、自身のSNSで心情綴る「人生で最悪の経験」 ITIAは、8月12日に大会以外で行われたシフィオンテクのドーピング検査により陽性反応が出たとし、9月12日から暫定的な資格停止処分を科した。そのためシフィオンテクは、韓国と中国で出場を予定していた3大会を欠場。 その後、シフィオンテクはこの決定に不服申し立てをし、ITIAが選手側から聞き取り調査やWADA公認機関の検査を実施した。時差ぼけや睡眠の問題のために、ポーランドで製造・販売されている非処方薬によるものであるとのシフィオンテクの主張に対し、使用に関する状況を考慮した結果、過失レベルは低いものだとしている。 そのため、1ヵ月の資格停止処分とし、残りの処分日数は8日。12月4日に解除されることとなる。なお、陽性反応が出た直後に出場しベスト4に入っていたWTA1000シンシナティの賞金(約2400万円)は没収。シフィオンテクは処分を受け入れた。 ITIAの発表とともに、シフィオンテクも自身のSNSに「やっと話せる。人生で最悪の経験となった」と、陽性反応が出た時からの気持ちを綴った。 「この2ヵ月半、ITIAの厳しい手続きに従い、その結果私の無実が証明された。キャリアの中で唯一のドーピング陽性反応は、それまで聞いたこともなかった禁止薬物のすごく低いレベルを示していて、私が人生で努力してきたことすべてが疑問視されることとなり、ストレスと不安に苛まれた。でも、今はすべてが説明され、クリーンな状態で私は最も好きなことに戻ることができる。これまで以上に強くなれると信じている。今はただホッとしている」
Tennis Classic 編集部