コロナ感染を隠蔽「直ちに火葬」診断書に暗号――中国・武漢の医師が証言「(死者数は)0をもう一つつけた方が良い」
■市民も当局の姿勢を疑問視
当局が情報を隠したとの不満は市民にもくすぶっています。武漢市に住む楊敏さんは、「新型コロナが伝染するとか、死亡する可能性があるとか、このような情報は何も受けていなかった」と強調しました。 楊さんの娘は当局がヒトからヒトへの感染を認める直前、乳がんの治療で病院に行った後、新型肺炎を発症し24歳で亡くなりました。「(ヒトヒト感染の可能性を)もし知っていたら娘を外に行かせなかった」と憤ります。 楊さんは当局に不満を訴えに行きましたが、警察に妨害され取り調べを受けたほか、自宅に軟禁されたこともあったといいます。「政府がなぜ市民に情報を公開しなかったのかを説明してほしい」楊さんは悲痛な思いをのぞかせました。
■おわりに
いま武漢は夕方に市民が集まりダンスに興じるなど平穏を取り戻したようにみえます。ただ、情報統制や情報隠蔽など多くの疑問は残されたままです。今回、取材に応じた医師は、死者数の隠蔽を2月に命じられたと話しました。 この2月というのは、中国が感染拡大のピークを迎える一方、各国はまだまだ感染者も少ない時期です。もしこの時期に、死者数の隠蔽が行われていたのであれば、ウイルスの本当の危険性は世界に正しく伝わらず、感染拡大の一因になった可能性があります。こうした当局の情報隠ぺいに対する疑惑やウイルスの起源の問題は今後の教訓としていくためにも、真実を知る必要があり、今後も取材を続けたいと思います。










