モーション・キャプチャー"人の動き"見える化 広がる【WBSクロス】
ヘルスケアでも使われるモーション・キャプチャー技術
最先端のモーションキャプチャー技術は、ヘルスケアの現場でも使われています。整体師の丸山祥一さんが取り出したのは、タブレット。施術する患者の写真を正面と横から撮り始めました。画面にはストレッチが必要な筋肉は赤、筋トレが必要な部分は青、ストレッチと筋トレ両方が必要な場所には緑と自動で色分けして表示されます。 「画像で出てくると、ここの筋肉が弱い、ここの筋肉が使いづらいと予測が立てられる」(「はたらくからだ研究所」の丸山祥一さん) 富士通の技術をベースに、姿勢分析システムを開発したのがヘルステックベンチャー「リハサク」です。 「お互いが同じ目線で『姿勢』の話ができる。『姿勢』ビジネスが市場に浸透するきっかけになる」(「リハサク」谷垣主税CEO) 社会に広がりつつある動きのビジネス化。富士通で事業を統括する藤原英則さんは「マーカーレスの技術を提供して、いろいろなパートナーが使い始めた時、いろいろな発想が生まれてきた」と話します。 教育現場も関心を持っています。この日藤原さんのもとを訪ねてきたのは、群馬県にある桐生大学の教授たち。動きをデジタル化する一連の技術を実際に体験していました。スポーツの研究や講義などに、富士通が持つ技術の導入を検討しているということです。 富士通の藤原さんは多くの分野で、動きのビジネス化が広がるとみています。 「人の動きだから、特定の分野だけに閉じた世界ではないと思う。実際の生産現場や医療機関、健康寿命の分野。まだまだこの分野はポテンシャルがある」 ※ワールドビジネスサテライト