「泣きそうです」スイスに行きたい岩田寛は“苦手”グリーンと格闘中
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(29日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆1919人) 【画像】石川遼は低迷を抜け出せなかった 最終18番(パー3)で7m前後のバーディパットを入れると、巻き起こった歓声に静かに応えた。この日、名物パー3でのバーディは岩田寛ただひとり。「67」で回り通算3アンダー7位につけたが、「ここのグリーンはタッチが合わなくて…一度も攻略したことが無い」とつぶやいた。 2014年にグリーンの芝の張替えが行われてから、「タッチが合わせづらいのと、思ったより曲がったり曲がらなかったり」と良いイメージが持てなくなったと言う。この日も6番(パー5)で残り197ydの2打目をイーグルチャンスにつけたが「外れちゃったし」と2パット。「もうちょっと伸ばしたかった」と悔しさは残ったが、優勝争いが見える位置で大会を折り返した。
今季3勝目となれば、賞金ランク4位から逆転で自身初の賞金王が決まる。1位平田憲聖との差は約1930万円。優勝賞金4000万円を獲得すれば、平田の順位にかかわらず初戴冠となる。 加えて、ランキング3位までには来季欧州ツアー(DPワールドツアー)の出場権が付与される。「もし入ったら、スイスとかスペインとか行ってみたい」。欧州ツアーには過去10試合出場しているが、どちらもまだ行ったことがない国だ。 「きのうもパター練習したけど、全然だめ。調整しても次の日になったらうまくいかない…泣きそうです」と話したが、初出場の07年は3位、14年以降も3度トップ5に入るなど好成績を残してきた。「賞金王への意識は不思議とない。みんなでやったほうが盛り上がる」。首位とは6打差で週末へ。スイスとスペイン行きの切符はそう遠くなさそうだ。(東京都稲城市/谷口愛純)