中条あやみ デビュー15年目、来年2月4日に初のフォトエッセー「明日へのことば」“バースデー刊行”
女優の中条あやみ(27)がフォトエッセー「明日へのことば」(幻冬舎)を、28歳の誕生日を迎える来年2月4日に発売する。デビュー14年で書籍刊行は初めて。本紙の取材に「自ら発信するタイプではないため、最初は迷いました。でも、やったことがないことに挑戦してみたいと思いました」と振り返り、一冊に込めた思いなどを明かした。 【写真あり】中条あやみ 大胆イメチェン? クールなオフショット公開 自身がSNSで発信している「飾らない言葉」が編集者の目に留まり、出版のオファーを受けた。これまでの経験や出来事などを言葉にして記録した160ページに及ぶフォトエッセー。企画から携わり「言葉とは何か考える時間は、自分自身と向き合う時間でした」と回想した。「土に水が染み込んでいくように、読んでくれた人の心にスッと言葉が届いてほしい」と願った。 日頃から言葉を交わすことを大切にしている。大阪の実家に帰省する時に楽しんでいるのが、銭湯での裸の付き合い。「銭湯で一緒になったおばちゃんが、演技のダメ出しをしてくれる。でも最近は褒められるようになって」と寂しそう。自身が結婚したことを知らない人から「大谷(翔平)と結婚したらいいのに」と言われたこともあったというが、銭湯トークは女優としての現在地を確認できる大切なものだ。 写真は九州・阿蘇の壮大な自然の中で撮り下ろした。撮影場所は自ら選んだといい「水が奇麗な所で、今の私を撮ってほしかった」。同作には思い出の品なども掲載。その一つである「高校時代の制服」は「オーディションを受ける時の戦闘服です」と懐かしげ。「自信がなくなった時、制服を見ると、制服を着ていた時から見て“今の自分は恥ずかしくなくいられている?”っていう気持ちになるんです。原点回帰させてくれる。捨てちゃいけない思い出」といとおしむ。 来年は活動15年目を迎える。ヒロインを務めた「君と世界が終わる日に」シリーズ、研修医を好演した「TOKYO MER」シリーズなど代表作も増え、着実に女優としてのキャリアを重ねている。うわべではない日常の言葉のやりとりが、中条の栄養となり、豊かな表現につながっているようだ。(西村 綾乃) ◇中条 あやみ(なかじょう・あやみ)1997年(平9)2月4日生まれ、大阪府出身の27歳。14歳の時に家族旅行をした米領グアムでスカウトされ芸能界入り。2012年の連続ドラマ「黒の女教師」で女優デビューした。ヒロインを務めた16年公開の映画「セトウツミ」で毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞。1メートル69、血液型O。