吉沢亮、TAMA映画賞最優秀男優賞受賞 6年前を振り返り「すごく縁を感じています」
俳優の吉沢亮が30日、東京・パルテノン多摩で行われた第16回TAMA映画賞授賞式に出席。受賞の喜びを語った。 【写真】花束を手に笑顔を見せる吉沢亮&上白石萌音 授賞式には吉沢と同じく最優秀男優賞を受賞した藤竜也、最優秀女優賞を受賞した上白石萌音、河合優実らも登壇した。 2009年にスタートしたTAMA映画賞は、前年10月から当年9月に一般劇場で公開される作品及び監督・キャスト・スタッフを対象に市民ボランティアからなる実行委員が選考。「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰する。 吉沢は「ちょうど6年前くらいにこの映画祭で最優秀新進男優賞をいただきまして、それが僕にとって初めての映画賞だった」と同賞との思い出を振り返りつつ、30歳になる年に最優秀男優賞を受賞できたことに「すごく縁を感じています」と歓喜。映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』で主人公の中学生時代を演じたことについては「今年、30になる男が中学生をやるというのがめちゃくちゃ大変でした。監督に声を高くしてくれと言われて、『今のちょっとおじさんかも』と(笑)。よく分からないなと思いながら全力でやらせてもらいました」と撮影を思い返した。 同作で披露する手話に関しては、眉毛の動かし方で伝わり方が変わることを明かし「同じ手話をやっていても、眉毛を上げることによって疑問形に変わったりとか、すごい手話でのコミュニケーションってすごく表情豊かなんですよね」と説明。その上で、自身が演じた役柄が表情の変化が少ない人物であったことを伝え、「自分が演じているお芝居と手話をする上での表現が矛盾する瞬間があって、それが大変だった」と打ち明けた。 最後には「今までと変わらず、これからも自分が好きな作品だったり、自分が愛するような役をやっていきたいなと思っています。今後とも頑張ります」と今後の活躍を誓っていた。 その他の受賞者および作品は以下の通り。 【第16回TAMA映画賞】 ◆最優秀作品賞 『夜明けのすべて』:三宅唱監督及びスタッフ・キャスト一同 『ぼくのお日さま』:奥山大史監督及びスタッフ・キャスト一同 ◆特別賞 呉美保監督及びスタッフ・キャスト一同(『ぼくが生きてる、ふたつの世界』) 押山清高監督及びスタッフ・キャスト一同(『ルックバック』) ◆最優秀男優賞 藤竜也:『大いなる不在』 吉沢亮:『ぼくが生きてる、ふたつの世界』『キングダム 大将軍の帰還』『かぞく』 ◆最優秀女優賞 上白石萌音:『夜明けのすべて』 河合優実:『ナミビアの砂漠』『あんのこと』『ルックバック』『四月になれば彼女は』 ◆最優秀新進監督賞 近浦啓監督:『大いなる不在』 山中瑶子監督:『ナミビアの砂漠』 ◆最優秀新進男優賞 松村北斗:『夜明けのすべて』『ディアファミリー』『キリエのうた』 齋藤潤:『カラオケ行こ!』『瞼の転校生』『からかい上手の高木さん』『正欲』 ◆最優秀新進女優賞 森田想:『辰巳』『朽ちないサクラ』『サユリ』『NN4444』『愚鈍の微笑み』『正欲』 早瀬憩:『異国日記』『あのコはだぁれ?』