【アイドルたちのコロナ禍】ももクロの妹分・アメフラっシが激動の2020年を語る(前編)
ももいろクローバーZの妹グループとして知られる4人組アイドルグループ「アメフラっシ」。12月11日には、待望の1stフォトブック『With』(ワニブックス)がリリースされる。アイドル界において“ブレイク前夜”の4人が、未曾有の新型ウイルスで活動が制限されてしまった、激動の2020年を語る(前後編の前編)。 【写真】アメフラっシのフレッシュ全開カット、佐々木彩夏との2ショットも コロナ禍ですべてのエンターテインメントが大ダメージを受けたが、その中でも「今年は勝負の年!」と意気込んでいた若いアイドルグループは非常に気の毒だった。 アイドルにとって、もっとも輝ける10代。 そこから貴重で、二度と戻ってくることのない1年間がコロナによって奪われてしまう……この事実は極めて重い。 2020年に賭けていたアイドルグループの一組にアメフラっシがいる。 愛来、鈴木萌花、市川優月、小島はなの4人によるグループ。ももいろクローバーZの妹分として知られているが、まだメジャーデビューは果たしていない。 今年の11月で結成2周年を迎えたが、前身の3B junior時代から数えると、彼女たちのアイドルとしてのキャリアはもう6年以上になる。その時代からずっと目標として掲げてきた夢であるメジャーデビューを叶えるには、もう十分すぎる時間が経過していた。 「私たちだけの夢じゃないんです。夢を叶えることができなかった3B juniorの仲間たち、そして、ずっと応援しつづけてくれたファンのみなさん……だから絶対に実現させなくてはいけないし、それが私たちにできる恩返しだと思っているので」(市川優月) 昨年の暮れに5人から4人にメンバー編成が変わり、再スタートを切るとき、メンバーは本音で話し合いをし、全員でメジャーデビューという目標に向かって一丸となった、という。そういう意味でアメフラっシは2020年に勝負を賭けていた。
2020年、スタートは順調だった
スタートは順調だった。 愛来が『めざましテレビ』のイマドキガールに抜擢されるなど個別の活動も増え、4月からは実験的な定例ライブを開催して、いままでにはないパフォーマンスを披露することで、大きな一歩を踏み出そう、という方向性も定まっていた。 しかし、まさに初回の定例ライブ開催直前に緊急事態宣言が発令され、定例ライブは一度も行われることがなくなってしまったのだ。 せっかくの上昇気流が完全にストップ。どう考えてもこれは不運だと思っていたのだが、じつはここからアメフラっシの運気はひっそりとアップしていった。 4月からまったく人前に出る活動ができなくなってしまったが、そういう状況に陥ってしまう前に、すでに定例ライブの準備は進められており、そのステージで初披露されるはずだった新曲『メタモルフォーズ』の振り入れも終わっていた。 「ダンスがすごく難しい曲だったので、あのまま4月のライブで初披露していたら、どこまでの完成度になっていたのか……コロナの影響で初披露が7月にズレたんですけど、その3か月間、家でしっかりと練習を積むことができたのは大きかったですね」(鈴木萌花) STAYHOME期間中はレッスンすらもできなかったのだが、ボイトレの先生やダンスの先生がずっとリモートで指導を続けてくれた、という。メンバーだけでなく、スタッフも一丸。その絆はコロナ禍でもまったく崩れることなく、個々のスキルアップにもつながっていった。