会社で陰湿な「大人のいじめ」に走る人…これでは心を病んでしまう!?
「いじめ」は子どものものと思い込んでいませんか。実は大人の社会にも陰湿な「いじめ」のある職場は存在するようです。そんな「大人のいじめ」に遭った人の中には精神的に病んでしまったり、退職を決めたりする人もいるといいます。今回は、職場のいじめについて体験談を聞いてみました。
必要な連絡をわざと伝えない
「必要な連絡をよこさないまま、会議にあえて出席させないようにしたり、上司からの依頼をわざと伝えなかったりする意地悪をされて精神的にツラかった」と話すのは、あるIT企業で働くAさんです。 1つ年上の先輩からいじめを受けていたと言うAさん。「もともと私の教育係だったけれど、最初から感じが悪くて、同じ部署のもう一人の先輩から心配されていたくらい。次第にあれこれ意地悪されるようになり、私に任せてもらえる仕事が増えると余計に邪魔をするようになった」とのこと。 その先輩は少しクセがある性格で、上司もあまり関わりたがらず見て見ぬふりをされたのだそう。 「上司に訴えても『うまくやってよ』と言って取り合ってもらえない。繰り返し訴えることで私も面倒なヤツという扱いをされてしまい、この会社にはもういられないと思った。一人だけ同僚が味方についてくれたけれど、相手が年上の先輩なのであまり強くも出られず、同僚も次第に離れて行ってしまった」と話します。 会議から外したり、連絡をわざとしなかったりするだけでなく、Aさんが何かを尋ねると舌打ちしたりため息をついたりするのだとか。度重なる嫌がらせに心が折れたAさんは退職を決心し、今は転職活動中だと話していました。
「チェックする」という名目で資料を改ざん
「作った資料を先輩がチェックすると言って改ざんされ、大声で『何度言えばこういうミスがなくなるの?』と怒鳴られたのが最初の意地悪だった」と話すのは、金融機関で働くBさんです。 「何度もチェックした数字なのに間違っていると指摘されることが続き、おかしいと思って資料を先輩に出す前に印刷しておいて、データをメールに添付して送信。すると、先輩が指摘してきたところが印刷した数字と異なっていた。2回、3回とやってみて、結果はいつも同じだったので先輩に改ざんされたのだと気づいた」と言います。 しかもその先輩からは、上司や同僚数十人を入れたメーリングリストをCCにして、キャプチャ付きで間違いについて指摘されていたのだそう。 「先輩の印象操作のおかげで、部内ではすっかり『仕事がデキないヤツ』扱いされるようになってしまった。毎回メールには『前回お伝えした際に私の伝え方が悪かったかもしれませんが』とか『以前と同様の指摘になり大変恐縮ですが』みたいな、ヤケに丁寧な言葉をつけて送ってくるのがまた嫌味ったらしい。でも、実態を知らない人からは『優しい先輩に教えてもらっているのに』と言われることが多かった」と語るBさん。 「僕に対しては当然そんな丁寧な言い回しは使わず、『本当にデキないよね、何も』とか『ちょっとは頭を使えば?』とか『頭が悪いヤツってこれだから嫌だ』みたいな罵詈雑言をほかの人には聞こえないような声で言ってきた」と顔をしかめます。 こうした陰湿な行為を続けられてはたまらないと、現在Bさんは異動の希望を上司に出して結果を待っているところだと話していました。