岡本太郎、草間彌生さん... 小中学校所蔵の著名絵画、一堂に 大野で企画展
福井県大野市内の小中学校で展示、所蔵する岡本太郎さんや草間彌生さんら著名芸術家の絵画作品を一堂に集めた企画展が12月6日、同市のCOCONOアートプレイスで始まった。22日まで。 大野市ではかつて、若手画家の絵画を購入し活動を支援する「小コレクター運動」が広がり、小中学校には卒業生や市民らから寄贈されるなどした作品が飾られている。企画展は子どもたちがふだん見ている著名作家の作品を広く知ってもらおうと市が企画。岡本さん、草間さんのほか大野市ゆかりの画家靉嘔(あいおう)さん、鯖江市出身のアニメーション作家久里洋二さんらの作品17点や作家不詳の作品など計26点を展示している。 阪谷小に飾られている岡本さんのリトグラフ「記念撮影」は独特の世界観で表現され、旧乾側小が所蔵していた前衛芸術家草間さんの「カボチャ」は、代名詞の水玉や網模様で描かれたシルクスクリーン作品。同校所蔵の久里さんのシルクスクリーン「紙飛行機」も並ぶ。 ほかにも、小コレクター運動で無名時代を大野市民らに支えられた現代美術家靉嘔さんの作品9点や、国立近代美術館も所蔵する関根伸夫さんの「絵空事-赤い風船」などもある。市の担当者は「大野は小コレクター運動といった文化活動が盛んだったことや素晴らしい芸術作品が多くあることを広く知ってほしい」と話している。 館内は地球儀や顕微鏡、視力表などを展示し学びやの雰囲気を演出。21日までは陽明中美術部、開成中創造部、オオノクリエイトクラブによる作品も並ぶ。 午前9時~午後5時。月曜休館。観覧料は300円(中学生以下無料)。7日午前11時からは、市シルバー人材センターのまごころ食堂が手掛けた給食を20食限定で提供する。