難しいと思って諦めた人必見!! 誰でもできる「地面反力」!
「地面反力」は熱心なゴルファーなら一度は耳にしたことがあるはずだし、試みたこともあるだろう。そしてその都度上手くできずに諦めてしまったのでは? そこで、2024年9月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、地面反力をじっくりひも解き、仕組みを掲載。これがわかると“誰でも”地面反力を使えることができるらしい。「みんゴル」では地面反力を使うための「3つの力」と、2つの準備を紹介しよう。
解説・泉岡翔。横田真一などツアープロのキャディの経験を積みティーチングプロとなる。麻布十番にある「FOXY GOLF」代表
アマチュアはゴルフ “だけ”「反力不全」になる たとえば垂直にジャンプするとき、体を浮き上がらせることができるのは「地面反力」のおかげ。日常生活のいろいろな場面で、我々は無意識に地面反力を使っている。泉岡翔コーチは、アマチュアが地面反力を使えないのは、「小さくて硬そうなゴルフボールを打とうとすると、足の意識が消え、反射的に手を使ってしまうから」だと分析する。
①縦の力 反力
飛距離を高める 振り子の揺れに合わせてタイミングよく支点を真上に引っ張ると、振り子のスピードが増す。ゴルフのスウィングでも、縦に反力を使うことでダイレクトにヘッド速度に影響を与えられる。
②回転の力
方向性を高める つま先方向に圧力をかけると地面の力はかかと方向に跳ね返り、かかと方向にかけるとつま先方向に跳ね返る。これを左右の足で交互にやると回転に変換される
「計測器の上でスウィングすると、足裏の圧力変化は少ないのに重心だけ左右に動くアマチュアが多いです。つまり、『ジャンプ』では誰でも使えているのに、ゴルフではヘッド速度に直結する縦の反力がほとんど使えていないということです」と、泉岡コーチ。まずは縦の力を使うこと。ここがスタートラインとなる。
③横の力 体重移動
軸を安定させる テークバックで右足の外側(小指側側面全体)、ダウンスウィングで左足の外側に圧力をかけると、反力が内向きに跳ね返り、軸の左右ぶれを抑えてくれる