LCC深夜早朝便に合わせセントレア~JR名古屋駅間バス運行
セントレアの愛称で知られる愛知県常滑市の中部国際空港からJR名古屋駅へ深夜の移動の利便性をはかるため、同県名古屋市の名古屋バスは22日から空港と駅の直通バスの運行を始めた。同空港では格安航空会社(LCC)による深夜便利用客が増えており、国土交通省中部運輸局は「(バスの運行で)航空会社のさらなる深夜早朝便の就航に向けた検討が進められるのでは」と期待を寄せる。
24時間空港に不可欠な「二次交通」
同局によると、今回のバスはセントレアと名古屋駅西口をノンストップで運行回数は1日3回(1.5往復)。所要時間は55分で、セントレア発の便は午前2時20分と同5時40分、名古屋駅西口発の便は同4時10分となっている。運賃は片道大人(中学生以上)1500円、小児(小学生以下)は750円となっている。 今回の運行に向け、昨年12月から今年1月にかけて台湾のLCCが深夜に同空港に到着する便を就航した際は、個人旅行者の名古屋中心部への足を確保するために期間限定で乗り合いバスを実証運行。その結果、同便利用者の約半数がこのバスを使ったという。 同空港は24時間空港ということもあり、深夜や早朝に移動する「二次交通」が必要とされており、同局では空港機能の有効活用と訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備などを一層充実させていくとしている。