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過去3年間に100人が流出、人材流出止まらぬ中国の疾病予防抑制センター

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CNS(China News Service)

【CNS】これまで軽んじられてきた問題が注目されている。中国の公衆衛生の組織は弱体化している。先月28日に承認された「2020年政府活動報告」には、新たに「公衆衛生の人材の育成」は織り込まれたが、これは全国人民代表大会の委員と政治協商会議の委員の意見に基づき追加されたものだ。  中国疾病予防抑制センター(CDC)の曾光(Zeng Guang)主席科学者は、昨年国務院発展研究センターが主催した会議の席上、CDCだけでも過去3年に流出した中堅幹部は100人を超え、地方の疾病予防抑制センターになると流出はもっと深刻で、疾病予防の関係者はみな改革によって難関を突破したいと期待していると語った。  また、中国科学院の王松靈(Wang Songling)院士は、国の公衆衛生関連組織への予算が明らかに不足しており、従業者の社会的地位は低く、収入も低いので、人材の流出が深刻で「改革は焦眉の急」と呼び掛けている。 「中国の衛生と計画出産統計年鑑」によると、SARS後の04年と05年の全国疾病予防関係者は若干増となったが、その後は減少傾向が続く。06年、10年、12年、15年、18年の流出が最も多く、前年度比でそれぞれ5924人減、1220人減、1397人減、1437人減、2904人減と年々悪化している。  今年1月に国家衛生健康委員会の劉志強(Liu Zhiqiang)研究員などが発表した6つの省の疾病予防抑制センターに関する研究報告によると、17年に行政事業予防検査費、衛生検査費、委託衛生防疫サービス費などが削減された影響により、18年の疾病予防抑制センター職員の収入は大幅に減少し、人材の流出に拍車がかかった。18年に流出した2904人の中で、2114人が専門技術者だった。この報告書の最後には「政府の予算不足、体系機能の縮小化、人員流出が深刻」で結論を締めくくっている。  ■「一流の人材は臨床、二流の人材は公衆衛生」?  全国政治協商会議の社会・法制委員会の高小玫(Gao Xiaomei)副主任によると、公衆衛生医師は中国の4種の医師資格の一つだが、地位は低く、魅力に欠け、従事者数も他の3種の医師に比べはるかに少ない、という。現在、公衆衛生医師の資格にははっきりとした規定が無く、臨床医師の資質に比べ落差が大きいので、業界内では「一流の人材は臨床、二流の人材は公衆衛生」という言い方があるくらいだ。公衆衛生の人材の専門的育成に力を入れ、就業状況を改善し、社会的地位を引き上げなければならない、という。(c)CNS-中国青年報/JCM/AFPBB News ※この記事は、CNS(China News Service)のニュースをJCMが日本語訳したものです。CNSは1952年に設立された中華人民共和国の国営通信社です。

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