<私の恩人>たむけん、究極の目標は間寛平
タレント、そして、自称“日本一おもしろい焼肉屋さん”として活動するたむらけんじさん(41)。「サバンナ」「ブラックマヨネーズ」「チュートリアル」らを擁する一大芸人軍団「TKF(たむらけんじファミリー)のリーダーという顔も持っていますが、8月20日にはTKFが集結するイベント「TKF PARTY」(大阪・なんばグランド花月)を開催します。お笑いのネタは10年以上作っていないものの、そんな事実はどこ吹く風。圧倒的な人間力で関西お笑い界の兄貴分として若手から慕われるたむらさんですが、自らが目指す究極の目標は、間寛平さんだといいます。 ホンマに、ホンマに、僕は人一倍たくさんの人にお世話になって、今ここにいるんです。だから「この人には頭が上がらない」という人が何人もいてるんです。 大阪時代に毎日一緒にいて、芸人の遊び方、人付き合いを教えてくれた「雨上がり決死隊」の宮迫博之さん。東京に行った時、一から環境を作ってくれた木村祐一さん。兄貴のように教えを説いてくれる「メッセンジャー」のあいはらさん。僕がいないところででも僕の名前を出して、あらゆる方法でたむらけんじを広めてくれた今田耕司さん。 本当はお一人お一人の話をたっぷりしたいんですけど、基本的には、誰か一人なんですよね…。そうなると、もはやお世話になっているという枠を超えて、そして芸人という粋を超えて、心から「この人になりたい!!」と思える人がいるんです。それが、間寛平師匠なんです。 そもそもの接点は、2001年から僕と「テンダラー」、「サバンナ」で始めたコントイベント「宇宙ターザン」でした。まぁ、当時で言うたら「サバンナ」も「テンダラー」も僕も、見事に世間に知られてない。 そんな状況だったので、本当に正直な話、誰か名前の大きな方に入っていただこうと。そうなると、イベントの注目度も高まりますし。そこで、僕がお願いしたのが寛平師匠やったんです。 それまで一緒に飲みに行ったりしていたわけでもなく、テレビ番組でちょこっと共演させてもらったくらい。でも、このイベントを立ち上げようとなった時から、何なんでしょうね、こういうのをご縁というのか、ずっと僕の中には寛平師匠のイメージがあって、オファーを出させてもらったんです。