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女子五輪候補からシード圏外へ…26歳のどん底と復活劇

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朝日新聞デジタル

(千葉・カメリアヒルズCC 6622ヤード=パー72 優勝賞金4320万円)  女子ゴルフの国内ツアー開幕戦アース・モンダミン杯は29日、最終ラウンドがあり、首位と4打差の4位で出た渡辺彩香が、通算11アンダーで並んだ鈴木愛とのプレーオフを制してツアー通算4勝目を挙げた。渡辺の優勝は2015年樋口久子Pontaレディス以来、5年ぶり。 【写真】5年ぶりの優勝を決め、喜ぶ渡辺彩香(ゲッティ/JLPGA提供)  首位で出た21歳の田中瑞希はスコアを一つ落とし、1打差の3位だった。史上初のプロデビュー戦優勝を狙った18歳の西郷真央は、通算9アンダーで5位。畑岡奈紗は38位。  4カ月遅れの開幕戦となった今大会は新型コロナウイルスの感染防止のため観客やメディアを入れない「非公開」で開催。次戦からの4試合は、すでに中止が決まっている。インターネットの無料配信は4日間で計約677万回視聴された。 ■「もう勝てないかと…」流した涙  ツアー屈指の飛ばし屋が帰ってきた。  昨季の賞金女王・鈴木愛との一騎打ちとなった18番パー5(523ヤード)のプレーオフ。渡辺彩香のティーショットは鈴木に30ヤード近く先行した。第2打も3番ウッドで攻めてバーディーとし、1ホールで決着させた。  「もう勝てないんじゃないかと思っていました」。無観客の表彰式で渡辺はポロポロと涙を流しながら、勝利から離れた5年の日々を振り返った。  プロ4年目の2015年に2勝。16年にリオデジャネイロ五輪代表の最後の1枠をかけて全米女子オープンに挑んだ。だが、落選。ここがトンネルの入り口となった。目標を逃し、「自分に足りないことばかりが気になるようになった」。  身長172センチから放つ男子顔負けの飛距離と、スピンの利いたフェードボールが武器。その曲がり幅を小さくしたり、ストレートボールを狙ったりするうちに自分を見失った。ドライバー抜きで試合に臨んだことも。15年に6位だった賞金ランキングは昨年、115位に沈んだ。  もがき続け、残った思いは、「ドライバーでいきたい」「フェードボールしかない」。上体が突っ込む癖を修正するなど一つひとつ課題と向き合ってきた。  この日の最終組の平均年齢は、19・7歳。「黄金世代」「ミレニアム世代」と呼ばれる若手が勢いを見せた開幕戦だが、最後に頂点に立ったのはどん底を知る26歳だった。(渡辺芳枝)

朝日新聞社

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