【J1採点&寸評】浦和1-1鹿島|攻守の両局面で奮闘した明本や常本を高評価。ショルツやピトゥカら助っ人の躍動も
浦和――交代組が持ち味を発揮して攻撃を活性化
[J1第14節]浦和1-1鹿島/5月21日/埼玉スタジアム2002 【浦和|採点】 スタメン) GK 西川周作 6 DF 宮本優太 6 アレクサンダー・ショルツ 6.5 岩波拓也 6 明本考浩 6.5(82分OUT)【MAN OF THE MATCH】 MF 伊藤敦樹 6(74分OUT) 柴戸 海 6 岩尾 憲 6 関根貴大 5.5(74分OUT) FW 江坂 任 5.5(82分OUT) キャスパー・ユンカー 5.5 【ハイライト動画】カイキの先制弾、ショルツのPK弾。浦和と鹿島の一戦は1-1ドロー決着 途中出場) MF 大久保智明 6.5(74分IN) FW アレックス・シャルク 6(74分IN) DF 知念哲矢 -(82分IN) FW 松尾佑介 -(82分IN) 監督) リカルド・ロドリゲス 6 【浦和|寸評】 後ろに重すぎた前半とは打って変わって、後半にギアを上げた。試合終了間際に三度のビッグチャンスを作ったものの、惜しくも逆転弾とはいかず、7試合連続の引き分けに終わった。 3バックの左という不慣れなポジションに入りながらも、攻守両面で奮闘した明本をMOMに選出。左サイドをスプリントし、同点PKのきっかけを作った。その好機を冷静に決めたのがショルツ。ドリブルでの持ち上がりや絶妙スルーパスなど、味わい深いプレーも披露した。攻撃を担うべきユンカー、江坂、関根の三人衆は若干精彩を欠いた。かたや大久保やシャルク、松尾といった交代組がそれぞれ持ち味を発揮し、攻撃を活性化させたのは明らか。指揮官も「そこに一定の収穫があった」と手応えを口にした。
鹿島――指揮官の采配には疑問符がついた
[J1第14節]浦和1-1鹿島/5月21日/埼玉スタジアム2002 【鹿島|採点】 スタメン) GK クォン・スンテ 6 DF 常本佳吾 6.5 関川郁万 5.5 三竿健斗 6 安西幸輝 5.5 MF 樋口雄太 6 ディエゴ・ピトゥカ 6.5(82分OUT) 和泉竜司 6(87分OUT) アルトゥール・カイキ 6.5(80分OUT) FW 上田綺世 6 鈴木優磨 6 途中出場) MF 土居聖真 ―(80分IN) MF 中村亮太朗 ―(82分IN) DF キム・ミンテ ―(87分IN) 監督) レネ・ヴァイラー 5.5 【鹿島|寸評】 立ち上がり早々に先制しながら、前半終了間際のPKで振り出しに。チャンスの数では浦和を上回ったが、今ひとつ決め手を欠き、後半のアディショナルタイムに猛攻にさらされたこともあって、どうも後味がスッキリしないまま終了の笛を聞いた。 先制点の呼び水となったのは、パンチの効いた上田のミドル弾。相手GKが弾いたところをA・カイキが逃さなかった。トップ下に入ったD・ピトゥカがエレガントに舞えば、右SBの常本が攻守に躍動。猛然とボールを奪いに行き、一転チャンスに広げた鈴木の守備も光った。PKの原因は関川のハンド。クロス阻止に行った際に“当たってしまった”だけに責められない。だが、ボックス内という点を考慮し、対応すべきだったか。後半途中から全体的に足が止まっていたので、もっと早めに交代カードを切り、修正を図る必要があったのでは? ヴァイラー監督の采配に疑問符がついた。 ※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。 ※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。 ※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部