【香港】処理水状況次第で追加措置も、環境生態局
東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、香港政府環境・生態局は24日、フェイスブックへの投稿で「引き続き放出状況に留意し、食品安全への影響を注視するとともに、関連する措置を随時点検する」と表明した。状況の悪化が確認されれば、食品安全保障のためにさらなる措置を講じる可能性を排除しないとしている。 環境・生態局は、福島第一原発では過去1年、報道されているだけでも7件の事故が起きていると指摘した上で「こうした管理・監督レベルに対し、香港が予防措置を講じることは必要であり、科学的だ」との考えを示した。同局は日本政府に対し「処理水の放出期間の長さと規模が前例のないものであり、一歩間違えば海洋生態系と食品安全に深刻な影響を与えるため、最もリスクが高い地方からの水産物輸入を制限する予防措置を取らなければならないと何度も説明してきた」と主張した。 香港政府は処理水の海洋放出が始まった昨年8月24日以降、東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉の10都県で収穫、製造、加工、梱包(こんぽう)された水産物の輸入を禁止している。