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ワクチン、血清抗体療法、脳神経症状~新型コロナウイルスをめぐる世界の学術研究

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Medical Note

周知のごとく、現在の最大の話題は新型コロナウイルス感染が世界中に広がっていることである。そこで、この主題についてのニュースを「世界の医療情報」の第2報として報告したい。【地域医療振興協会会長・高久史麿/メディカルノートNEWS & JOURNAL】

◇ワクチン開発をめぐる競争激化

新型コロナウイルス感染の制圧には、有効な薬剤と発症を抑えるワクチンの開発が必須である。 2020年4月6日のHealth Day「Why will it take Long for a COVID-19 Vaccine?(COVID-19ワクチンはなぜ長い時間がかかるのか)」では、中国の研究者は2019年の終わりにはコロナウイルスの遺伝子の解析を終了しており、中国とアメリカで臨床試験が始まっていると報道されている。Health Dayではアメリカの情報が詳しく載せられており、アメリカのNational Institute of Allergy and Infectious Diseases(国立アレルギー・感染症研究所)の研究者とバイオテクノロジー企業のModerna社との共同研究によって、数カ月で開発したCOVID-19ワクチンの臨床試験を始めているとのことである。彼らはコロナウイルスワクチンの開発に、インフルエンザやジカウイルスのワクチン作成に使った方法をそのまま応用し、コロナウイルスの遺伝子を導入してワクチンを作り、シアトル市で45人の健常者を対象にして6週間の第一相試験を行ったとのことである。 現在開発中のCOVID-19に対するワクチンは世界中で40種類もあり、上述のModerna社以外にも同じアメリカのInovio Pharmaceuticals社が最大40人の健康人に対して自社の開発したCOVID-19ワクチンに対する第一相試験をフィラデルフィアとカンザス市で行っていることが4月5日に発表されているとのことである。 新型コロナウイルスの感染が私どもの行動を強く制限している現状を考えると、上の報告で紹介されたワクチンの1日も早い実用化を強く望む次第である。

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