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オール奥能登のあんこ、いかが 地元経営者が考案

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北國新聞社

 奥能登伝統の水あめ「米飴(あめ)」と能登大納言小豆、珠洲の塩を使ったあんこを、珠洲市の飲食店経営者が11日までに考案した。約500年前から甘味料として伝わる、手作りの米飴のやさしい甘みと小豆の食感が楽しめる。奥能登の食材がたっぷり詰まったあんこを新たなスイーツ作りに役立ててもらい、豊かな里山里海の食文化に新風を吹き込む。

 あんこを考案したのは、珠洲市飯田町の飲食店経営西川幸彦さん(55)。砂糖を使わない製法で、特別栽培米と大麦のみで作られた米飴の甘みを引き立たせながら、能登大納言小豆のつぶつぶ感やほのかな塩味が残るように仕上げた。

 能登で唯一、米飴を製造販売する横井商店(能登町)と連携し、米飴を活用したあんこ作りを思い付いた。昨年11月から試作を重ね、米飴の配合を変えながら、すっきりとした後味になるよう工夫した。出来上がったあんこは瓶詰めして冷蔵すれば、1カ月程度は日持ちする。

 西川さんは2004年に飯田町で開業した「能登-和DINING SHO-TATSU」で、米飴を使ったブリ大根や卵焼き、マフィン、マーマレードなど20種類以上の料理メニューを提供してきた。今後はイチゴ大福やたい焼き、パフェ、ケーキ、ぜんざいなどへの活用を提案していく予定で、西川さんは「体にやさしい味わいで、あんこが苦手な人にもお勧め。家庭でも楽しめる食材として広がればうれしい」と話した。

 能登町の県能登少年自然の家で11日、親子料理教室が開かれ、奥能登の親子約40人が米飴のあんこを使ったイチゴ大福を作った。

 西川さんの指導で、参加者は白玉粉に水を混ぜた生地にあんこを丁寧に包み、イチゴをのせて仕上げた。飯田小5年の道下ひな乃さん(10)は父康郎さん(43)と参加し「あんこを包むのが難しかったけど、食べてみるとすごくやさしい味だった。家でも作ってみたい」と笑顔で話した。

北國新聞社