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渡辺崋山の「厚木六勝」レプリカを初展示 米で発見、江戸末期の風景画

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カナロコ by 神奈川新聞

 江戸時代後期の画家渡辺崋山が当時の厚木の風景を描いた「厚木六勝」のレプリカが国内で初めて、あつぎ郷土博物館(厚木市下川入)で展示されている。長く行方が分からなかったが、2017年に米ハーバード美術館に所蔵されていることが判明。同博物館が作品の画像データを取り寄せ、複製した。  崋山は田原藩(現愛知県)の藩士で、後に家老に就いた。画家、蘭学者としても知られ、古河藩家老・鷹見泉石(せんせき)を描いた肖像画「鷹見泉石像」は国宝に指定されている。  崋山は1831(天保2)年に厚木宿を訪れた際の紀行文「游相(ゆうそう)日記」に、当時の厚木のにぎわいを「厚木の盛なる都とことならす」と記している。  厚木六勝は地元の書家・斎藤鐘助に依頼されて描いた風景画で、冠雪の大山を描いた「雨降晴雪(うこうのせいせつ)」、相模川の流れを表現した「相河清流(そうがのせいりゅう)」など6枚からなる。戦後、所在が分からなくなっていたが、ハーバード美術館を訪れた東京芸術大学美術館の古田亮准教授が所蔵されていることを知り、厚木市に連絡した。市文化財保護課の増田裕彦課長は「米国に渡ったといううわさ通りだった。6枚見つかって良かったと喜んだ」と振り返る。貸し出しを要望したが実現せず、レプリカを作成するための画像データを借り受けた。  レプリカは、19日から始まった企画展「優しい旅びと・渡辺崋山展─『厚木六勝』と『游相日記』」内で展示されている。本物と同じ縦19センチ、横約35センチのカラーで楽しめる。同博物館は「厚木六勝はこれまで白黒写真でしか見られなかった。大山の雪の様子や花の表現などをカラーで味わってもらえれば」と話している。  企画展は11月8日まで。入場無料で、午前9時~午後5時。期間中の休館日は9月28日、10月26日。

神奈川新聞社

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