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中国から一時帰国の日本人が驚いた入国審査 新型コロナ感染への危機感、あまりの低さに失望

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 日本国内で、新型コロナウイルス感染の拡大が止まらない。報告された感染者(クルーズ船の乗客を除く)は2月20日以降に急増、317人(3月4日現在)となった。日本政府は対応を急速に強め、2月26日以降、安倍晋三首相はイベントの開催自粛や全国の小中高校への臨時休校要請などを矢継ぎ早に打ち出した。しかし、2月25日に発表した政府の基本方針には入っていないことばかりで、場当たり的な感じは否めない。一連の対応を「後手」と批判する声も国の内外を問わず高まっている。筆者は2月中旬、深刻な状況にある中国から日本に戻った。一時帰国して感じた、感染拡大防止策の問題点について伝えたい。(共同通信特約=佐藤清子)  ▽厳重な出国審査  北京市内の自宅から北京首都国際空港へ向うと、一時期は閑散としていた道路の通行量が増えていることに気づいた。とはいえ、普段よりはかなり少ない。いつもは悩まされる渋滞もない。患者との接触を避けるためなのだろうか、高速道路は無料開放されていた。春節で帰郷した運転手が北京に戻れず、運行台数が足りなくなるのではと心配されたタクシーや配車サービスは平常通り運行していた。

 北京空港では体温検査と「出入国健康宣言」の提出が義務付けられていた。  出入国健康宣言には、旅券番号や連絡先といった個人情報に加え、過去14日間の①発熱やせきといった症状②新型肺炎発症者との接触③中国国内の旅行―などの有無を記入する。携帯電話による事前申請も可能。この場合は必要事項に答えると、申請内容が確認できるQRコードが発行される。  記入済みの書類やQRコードは出国審査と搭乗口手前の2カ所で厳重にチェックされる。不備があれば出国できない。筆者の帰国時にも、知らずにチェックポイントまで来たのであろう数人の旅客が係員に囲まれながら用紙に記入させられていた。  中国の深刻な状況を考えると当然と言えば当然かもしれない。それでも、入国する人ならまだしも、出国者をここまで入念にチェックすることには驚いてしまう。   搭乗手続きをするため訪れた航空会社のカウンターで厚生労働省の質問票を渡された。内容は中国の出入国健康宣言とほぼ同じ。新型肺炎が最初に確認された湖北省武漢市と北京市は1200キロ以上も離れている。とはいえ感染者が約8万人もいる中国に向けられている視線の厳しさをひしひしと実感した。日本に住む家族や友人からも「中国からの入国者に対する審査は特に厳密だと思う」という言葉が寄せられていた。

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