サムスン電子、2025年までにギャラクシー専用アプリケーションプロセッサー開発
サムスン電子DS部門も、今回のAP開発に死活をかけている。サムスン電子のAPブランドである「エクシノス」シリーズ(写真)が、技術的な部門では悪くないが、アップルとクアルコムなど市場強者に追いつくには依然として不足しているという評価を受けているためだ。市場調査会社ストラテジーアナリティクスによると、昨年、世界AP市場でサムスン電子のシェア(6.6%)は4位に止まった。クアルコムが37.7%で最も高く、メディアテック(26.3%)、アップル(26%)などの順だった。 前に進むには、市場状況も平坦ではない。ライバル会社との格差が広がっている上、同じ会社であるサムスン電子のMX部門もAP調達先をクアルコム、メディアテック、清華ユニなどに移している。 中国のスマートフォンメーカーも、独自のAP開発に乗り出した。中国の電子企業オポは最近、独自のAP開発に入ったという。オポの独自APは、2023年に姿を現すものとみられる。すでに生産ラインも、台湾TSMCに決めたという。 サムスン電子は2025年以降、エクシノスを中低価格スマートフォン攻略武器として使用する見通しだ。幸い、今年発売した第5世代(5G)普及型APが、中国企業を中心とした中低価格スマートフォン市場で立地を固めていることが分かった。「エクシノス1280」は、サムスン電子ファウンドリ5㎚(ナノメートル·1㎚は10億分の1m)工程で作った初めてのモバイルチップセットで、1秒当たり4兆3000億回に達する人工知能演算を通じて場面分割、リアルタイムモーション分析などを提供する。 昨年披露した「エクシノス1080」より高仕様だ。 エクシノス1280は、サムスン電子のギャラクシーモデルの中で最も多く販売された普及型Aシリーズに搭載された製品でもある。4月、インド市場で発売された「ギャラクシーM33」にも入った。 業界関係者は「普及型AP市場だけを見ればエクシノスの性能は魅力的」と話した。 記者 パク·シニョン nyusos@hankyung.com